Walking with you 3 (ページ18)

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どうやって一日を乗り切ったのかも覚えてない。

机から顔をあげれば、辺りはオレンジに染っていて、教室には誰もいない。

机には“居眠りしてるとの苦情が入りました。月曜日から気をつけてください。”と書いてあるメモが貼られてて、これもいじめの一種だななんて悲しくなる。

歩くのが本当にきつくて、部活終わりの、僕より30分も後にでてきたであろう人達がスイスイと追い抜いていく。

情けなくて苦しくて、寮でこっそり泣くつもりが、もう、涙が溢れ出してる。

風邪ひいて苦しい胸のせいで、泣くことも難しくて、嗚咽の代わりに、とめどない咳が。。。

通りかかる人達は、僕をバイ菌のように捉えてるみたいで、僕を避けて通っていく。

それにまた心を痛め、身体も心も死ぬほどしんどい。

やっとの思いで戻ってきた寮。

部屋に入った瞬間に何かがプツッと切れ、その場に座り込む。

せめてパジャマで寝よう。とゆっくりワイシャツのボタンを外し、何分もの時間をかけて着替える。

いくら具合が悪くても、根本はしぶとくて賢い僕。

学校の自販機にて、ポカリを2本買っていて、それをベッドサイドに置き、定期的にそれを摂取する。

がんばって悪化させないようにしてたんだけど、もう自分の力じゃどうにもならないくらいの状態に陥る。

呼吸が苦しくて、昔、ぜんそくだった時によくしてた姿勢を取り、少しでも呼吸がしやすくなるように念を唱える。

その姿勢とは、身体を起こした状態の事なんだけど、熱からの頭痛が酷い僕はもうどうしていいか分からなくて、結局は勉強机に突っ伏してる。