Walking with you 3 (ページ11)

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本人は無意識なんだろうけど、ココ最近、頻繁に咳をする和。

｢病院行かせないとだよなぁ……｣

｢だね。今までだとあと2日もすれば咳で寝れなくなっちゃうもんね。｣

｢だね、明日行くように言ってみるわ｣

｢うん。あ、てか、高校生までは病院、タダだよ？毎回お金渡してるらしいけど、それ、全部課金にまわってるよ？｣

塾まで迎えに行けば少し照れた顔をして、ゆっくりと歩み寄ってくる弟。

そんな彼ともうひとりの大事な弟のことについて話してれば、不意にそんな事実を聞かされるもんだから、大きな声で｢え？｣なんて言っちゃったよ。

俺の大きな声は住宅街に響き渡って、｢恥ずかしいからやめろ！｣って生意気な弟に突き飛ばされた。

｢けほげほん、、｣

濡れた髪のままゲームをポチポチする和。

咳で何度か手が止まり、その間に敵にやられ、機嫌が悪い様子。

｢和、明日病院行きなよ？｣

｢1000くれるならいいよ。今月もうｯけほっ、お金ないんだよね｣

｢なくても行けるでしょ？高校生までは無料なんだから。｣

潤が“俺が言ったって言うなよ”とでも言いたい顔して睨みつけてくる。

その怖い表情に圧倒されてたら、いつの間にか和は部屋に戻っちゃったみたい。

ちゃんと行ってくれればいいけど。