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「俺も、本読んでみようと思って…。佐藤さんのオススメ、教えてくれない?」

私は目を見開いた。

本読んでるとこ見たことないのに…。

「いいよ」

立ち上がり、本棚をみていく。

隣にいる鈴木くんは、ボソッと呟いた。

「あのー、出来るだけ薄い本で」

夕希は笑いをこらえた。

言いにくそうに言う鈴木がおかしく思えたのだ。

「これとかどう?」

「え、分厚い!」

「短編集だから、読めると思うよ」

「なら読むッ!!」

夕希が差し出した本を受けとる。

二人は本を読み始めた。

何分か経ち、鼻をすする音が聞こえた。

不思議に思い顔をあげると、鈴木くんが本を見ながら泣いていた。

しかも号泣。

「がんどうずるー…っ」

やばい…。

私はとうとう笑ってしまった。

「あははははっ!!!もう、ダメ…っ!!」

お腹を押さえながら笑う。

最初は目をまんまるにしながら驚いていた鈴木だったが、夕希が笑ってるのをみて鈴木も笑いだした。

だんだん落ち着いてきた。

私は息を吐いた。

「佐藤さんが笑ってる顔みてもっと惚れた!」

ニッと笑いながら言う鈴木くんに夕希は顔が赤くなった。

「…だ、だって、鈴木くんが面白かったから」

目を逸らしながら話す。

「これ、面白い本だな!佐藤さんに聞いてよかった!それに…」

空白。

鈴木くんの顔をみた。

鈴木くんの顔は真っ赤だった。

「本読もうと思ったの…、佐藤さんと話せるかなって思ったからだし」

夕希の顔は紅潮していった。

言われなれてないからちょっとのことでも心臓がバクバクする。

その時、図書館の入口の方でガタッという音がした。

人がいたようだ。

でも、その人影に夕希は見覚えがあった。

…結?

4→←2


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みあゆい - 私、小説家になるのが夢で…。もしかしたら、この小説を小説家になるためにつかったりするかもしれません。すみませんが、この小説は途中で終わらせてもらいます。すみません…。 (2020年4月19日 1時) (レス) id: d8054442c3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みあゆい | 作成日時:2019年12月4日 16時

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