それは突然に! ページ3
突然だった。
本当に…。
私は本を読むのが好きだから、いつも通り図書室に行っただけ。
昼休みは図書室に余り人がいない。
ほとんどの人は放課後に来たりしている。
私は本を一冊手に取り、室内にあるイスに座った。
ページをめくる音が心地いい…。
「なぁ!?」
読み始めたとき誰かが夕希の目の前にたった。
大きい声。
私は顔を上げた。
男子…。
知ってる顔だなぁ。
「佐藤夕希さん!」
私は口許に人差し指をたて、しー、とした。
「図書室では静かにしないと」
注意をすると、「あ、ごめん!」と謝られた。
「何?」
「え、えっと、言いたいことあるんだ。でもその前に…、確認だけど俺のこと知ってるよね?」
?
夕希は首を横に振る。
「知らない」
「嘘!?同じクラスじゃん!!」
同じクラス…?
「名前は?」
「鈴木健太だよ。一番前の席の!」
「あー…、何か聞いたことある名前だ」
「認知されてなかった…!!」
鈴木くんは、肩を落とした。
落ち込んでる。
「で、何の用?」
鈴木くんは涙目になりながら、ゆっくりと顔を上げた。
「…どうしよっかな。認知されてなかったとは思ってなかったし…。でも、勇気だしてここに来たし…、うん!」
鈴木くんは急にピシッと姿勢を正した。
「佐藤さん!」
「はい」
「好きです!!」
「へー…、え?」
夕希はポカンと口を開けたまま、固まった。
今の、告白?
一応周りを見渡すが、私たち以外誰もいない。
夕希は自分を指差しながら聞いてみる。
「私を?」
「そうです!LOVE ということです!」
その言い方は少し引く…。
だが、それよりも自分が告白されたという事実に驚いていた。
とりあえず、断ろう。
「えっと…、ごめ」
「ストップ!!」
「は?」
鈴木くんは次々とまくし立てた。
「返事はまだ聞かない!認知されてなかったんだから、これから頑張ってもいいよな!?ということで、好きになってもらうよう頑張るから!俺!じゃあ、またな!」
早口で言った後、鈴木くんは手を目にあてて走っていった。
「うぅ〜〜〜、フラれるところだったぜ〜〜ッ!!」
夕希は呆然としていた。
手元の本を開いて文字に目を通すが話が頭に入ってこない。
あっという間過ぎて…。
ていうか、私告白されたんだ。
でも…。
「何で私?」
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みあゆい - 私、小説家になるのが夢で…。もしかしたら、この小説を小説家になるためにつかったりするかもしれません。すみませんが、この小説は途中で終わらせてもらいます。すみません…。 (2020年4月19日 1時) (レス) id: d8054442c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みあゆい | 作成日時:2019年12月4日 16時