7.混乱する… ページ9
薬研side
よぉ、俺っちは薬研藤四郎だ。
急だが、今日俺っち達の本丸には、乱がきた。
否…ボロボロの所を、拾ってきた、って言った方がいいな。
今日、俺っちは大将の近侍だったんだ。
それで、レベリングをしていた兄弟から、強制帰還だと伝えられた。
そのあと、大将にも言ったら、″もしかしたら、誰かが重傷かもしれない″と言っていた。
俺っちはすぐに手入れの準備をして、出陣隊を待っていた。
そして、いち兄に抱えられてきたのは_
ボロボロの、乱だった。
大将はこれでもか、と言う様に顔を青ざめ、すぐに手入れ部屋に直行させた。
それで、俺っちはちと忘れ物を取りに行って、再度手入れ部屋に行った時__
『やだっ、やだあ!!ごめんなさい、ごめんなさい、良い子にしてるから!!貴方達の、思い通りにさせるから!!
だからっ…!!』
そんな、荒ぶる乱の叫び声が聞こえた。
俺っちはすぐに短刀の機動力を最大限に活かし、手入れ部屋に向かった。
確かいち兄が世話してる筈だが……
そして、手入れ部屋の中を見た時。
絶望した。
俺っち達、藤四郎兄弟は、いち兄が大好きなのだ。
それなのに__目の前の乱は、いち兄を拒んだ。
離して、離して。
これ以上、近付かないで。
怖い、誰か助けて_
そう言ってる様で、胸が締め付けられた。
それから、いち兄に言って、交代させてもらった。
乱は、俺っちが近付くと、安心した瞳で、俺っちを見た。
それはまるで、俺っちしか味方がいなかった、と言ってる様で__
取り合えず、落ち着かせる為に、深呼吸してくれ、と言った。
そしたら、
『…なに、それ。分かんない。』
一瞬、時が止まったかと思った。
いくら暴力を振られていたとは言え、深呼吸は知っている筈だ。
それなのに_どうして。
混乱しそうな頭を無理矢理働かせ、乱に説明した。
乱はすぐ理解してくれて、深呼吸をした。
これは_ブラック本丸に、決定だな。
***
一期一振side
先程、乱が私を見た途端、私を離した。
怯えて、怖がって、得体の知れないものを見る様な目で見られた。
その時、どうにかなりそうになっていたら、丁度薬研に交代させてもらった。
兄として、弟に任せるのは…と思いましたが、私より薬研に任せた方がいいと、判断しました。
…あぁ、ついた。
目の前の襖を開ける。
「よう、一期。…?どうしたんだ、乱の様子を見たんじゃ…」
一期「主殿。……乱は、
ブラック本丸から来ました。」
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雪雫(プロフ) - 三日月の本霊がきていたから、薬研と新撰組も乱の中身が人間って知っているのでは?むしろ鶴丸の方こそ人間だと知らないのでは? (2019年12月27日 2時) (レス) id: 48f7317aae (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - ありがとうございます!更新がんばってください! (2018年9月29日 15時) (レス) id: 866317dc4d (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - 乱→145センチ 薬研→153センチ 寄って同じくらいではないです (2018年9月28日 21時) (レス) id: 866317dc4d (このIDを非表示/違反報告)
イケ(プロフ) - 12で三日月出てる? (2018年9月23日 22時) (レス) id: 85ff92ecab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤林檎 | 作成日時:2018年9月11日 23時