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死と十と死 ページ47

不幸で忌み嫌われた少女は、死んだ。

しかし、少女はとある神様によって、「成り代わり」をさせられた。

神様は、それで彼女が幸せになれると、信じていた。


しかし、彼女は違った。


それどころか、私には勿体ない、と言って、何度も拒んだ。

しかし、周りの神様が、どんどん彼女に幸せを運ぶ。

彼女にとって、それは不幸だった。

そして、少女は決意した。


『今の幸せを、誰かにあげないと。

自分だけが幸せなんて、そんなの…偽善でしかない。』


少女は優しかった。

自分がどれだけ幸せなのかをいち早く気付き、それ以上の幸せはもういらない、と言った。

でも、幸せを拒めばその人は不幸になる。

そう考えた彼女は、閃いた。


『なら、今までの幸せを、誰かにあげれぱいいのではないか。』


それからは、話は早かった。

少女は人の目を盗み、自身を拾ってくれた家から出た。

この世にいる人達を、幸せにする為に_


しかし、少女は気付かなかった。

自分がいる事によって、周りは幸せになっていたのだと。

少女は亜種だったが、それを受け入れ、歓迎してくれた。

初めての人だったから。
自分の兄弟と、再開出来たから。


それなのに、少女は気付かず、家を飛び出した。

自分がいる事によって、他人が幸せになっているとも気付かず_


そして、それは″本霊″にも影響をもたらした。

彼女は、自分の神様がどこかで見守っているのだろうと気付いてしまった。

だから、自分を隠した。


しかし、それは間違いだった。

突如居なくなった者を、心配しない程、″本霊″は腐ってない。

探そうとしたが、出来なかった。


***

少女は言う。

『誰かに、この幸せをあげないと。』

周りは思う。

「早く、帰ってきてくれ。」


すれ違う思いは、果たして届くのか_

それとも、届かないまま、どちらかが朽ちてしまうのか_


続編、近日公開予定。

今暫くお待ち下さいませ__

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雪雫(プロフ) - 三日月の本霊がきていたから、薬研と新撰組も乱の中身が人間って知っているのでは?むしろ鶴丸の方こそ人間だと知らないのでは? (2019年12月27日 2時) (レス) id: 48f7317aae (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - ありがとうございます!更新がんばってください! (2018年9月29日 15時) (レス) id: 866317dc4d (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - 乱→145センチ 薬研→153センチ 寄って同じくらいではないです (2018年9月28日 21時) (レス) id: 866317dc4d (このIDを非表示/違反報告)
イケ(プロフ) - 12で三日月出てる? (2018年9月23日 22時) (レス) id: 85ff92ecab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:赤林檎 | 作成日時:2018年9月11日 23時

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