29.自慢大会…? ページ32
清光と安定が喧嘩してる頃…
堀川「それでね、兼さんはこう言ったんだよ!「俺についてこい!!」って!」
和泉守「うわあああ、止めろぉぉぉ!!」
長曽根「はっはっは、それは格好悪いどころか、ださいなぁ!」
堀川さんによる″兼さん黒歴史暴露大会(と言う名の堀川の愚痴)″が行われていた。
もちろん、私も静かながら聞いている。
どうやら二振はよく共に出陣する事が多く、堀川さんは戦での和泉守さんをよく見ているらしい。
それはもちろん、格好良い所だけでなく、格好悪い所もある訳で。
堀川さんが黒歴史を言って、それを恥ずかしがる和泉守さんが止めようとして、それを聞いた長曽根さんは大爆笑していて…
何とも微笑ましい光景ではあるが、私にとってはさっぱりである。
第一に、私は出陣した事がない。
乱ちゃんに教えては貰ったが、実際に行ってみないと分からない事ばかりである。
だから、イマイチこの会話は分からない。
長曽根「はーっ、はーっ……ん、どうした乱。何か、難しい顔をしてるが…」
『あ、えっと…その、お話についていけなくて…』
息を整えるついでに私の調子に疑問を持った長曽根さんが、こう聞いてくる。
そう言うと、長曽根さんが真顔になり、次第に喧嘩していた二振も静かになった。
え、何……私、何かしちゃったかな…?
長曽根「………乱は、出陣した事がないのか?」
『はい。一回も……』
そう言うと、長曽根さんはくしゃ、と顔を歪ませる。
え、私、何か言ったかな…でも、本当の事を伝えただけなのに…
部屋がシーンと静まってる時、私の後ろの扉が開いた。
薬研「……お、ここにいたのか、乱。もう風呂が沸いたから、入ってこい。」
どうやら、風呂とやらのお誘いに来たらしい。
薬研……ありがとう。こんな重々しい雰囲気は耐えられなかったんだ。
それと、言うよ。
『風呂って…何?』
そう言うと、また部屋が凍てついた。
また私、変な事言っちゃった…どうしよう、迷惑掛かってる…
『……ごめんなさい…ごめんなさい、ごめんなさいっっ!!』
謝った。
だって、こんな私が喋ってしまったから。
きっと皆、訳が分からなくて、混乱してる。
「どうしてこんな化け物に教えないといけないのか」って…
ごめんなさい。
いい子じゃなくて、
化け物で、
普通の子じゃなくて、
神様に守られてて__
ごめんなさい。
349人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雪雫(プロフ) - 三日月の本霊がきていたから、薬研と新撰組も乱の中身が人間って知っているのでは?むしろ鶴丸の方こそ人間だと知らないのでは? (2019年12月27日 2時) (レス) id: 48f7317aae (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - ありがとうございます!更新がんばってください! (2018年9月29日 15時) (レス) id: 866317dc4d (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - 乱→145センチ 薬研→153センチ 寄って同じくらいではないです (2018年9月28日 21時) (レス) id: 866317dc4d (このIDを非表示/違反報告)
イケ(プロフ) - 12で三日月出てる? (2018年9月23日 22時) (レス) id: 85ff92ecab (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:赤林檎 | 作成日時:2018年9月11日 23時