【刀剣乱舞】こんな私で、良いのかな。【乱藤四郎】

2．ぜつぼうときぼう ページ4

…絶望した。

まさか、あれがまだ残ってるなんて…！！


触手は、某暗殺する教室のタコの触手ではない。

先が刃物の様に尖っていて、太くて、何本も出せる…そんなものだ。

私は主に首から出しているが、一応どこからでも出せる。


それと、不老。

触手には生命力を本体に与える力でもあるのだろうか、私はこの姿から全く成長していない。

だから、もう200は生きている。


乱「…本当に、ごめんね。」

『………神様が、謝る事ではない、です。それに、やっと不死にも、離されました、から。』


私は、半分不死である。

かすり傷だとすぐ治るし、腕を斬られてもすぐ再生する。

けど、左胸や頭や首やらを刺されると、呆気なく死んでしまう。

逆に、そこさえ当たらなければ、私は不老不死である。


乱「…不死、なんだけどね。それも、魂に依存しちゃってるんだ…
一応、マシにはしたんだけど…どうも、思ったように上手くいかなかったんだ…」


悲しそうに目を細め、今にも泣きそうな顔をする乱藤四郎様。

そんな事ないのに、私のせいなのに。

これは、生まれもってしまった、私のせいなのに。

…どうして彼女は、泣きそうなんだ。


『…ありがとうございます。こんな私の為に、力を貸してくれて。』

乱「そんなの…！当たり前じゃん、君には幸せになってもらいたいから！！」


いきなり叫びだした。私は乱藤四郎様が言った言葉に、疑問を感じた。

…″幸せになってもらいたい″。


乱「あ…ご、ごめんね、混乱してるよね。それじゃあ、一から説明するから、よく聞いててね。」


それから、色々説明してもらった。

どうやら私は、これから″乱藤四郎″として、″時間溯行軍″と戦うらしい。

どうやら乱藤四郎様は、本霊らしく、折られたら他の本丸、と言う屋敷にいる分霊も消えてしまうらしい。

私は、分霊として、″乱藤四郎″として、その世界に送られる。


乱「…まぁ、ここまでざっくり話したけど…どう、質問とかある？」

『…あの、刀剣男士って、他にもいるんですよね…？』

乱「もちろん！僕の場合は兄弟が多いから！後で記憶にでも埋め込んでおくよ。」


神様はそんな事も出来るのか、ありがたい。

…にしても、いいなぁ。


『…兄弟がいるって、羨ましいなぁ…』


たった一つの空間なや、その声だけが響き渡った。

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