27．気持ち ページ30
それから何とか誤解を解き、自己紹介をさせて貰った。
背の高い刀もいたけど、面白かったし、何より優しかった。
…私は、ここにいていいのかな。
いくら別室とは言え、これから過ごしていけば必ず接する時が来る。
実際今だってそうだ。
明るく暮らしている刀剣達と、醜く恨む事しか出来ない私。
一緒にしちゃ、いけないんじゃ……
安定「乱、そんなに抱え込まなくていいんだよ。」
『安定さん…？』
「そう、安定。」と言ってニコッと笑う安定さん。
よく清光と一緒にいる刀剣で、さっきちょっとした事で喧嘩してたけど、堀川さんが「いつもの事だよ。」と言っていた。
喧嘩する程仲が良い、ってやつ。
……実は、ちょっと怒鳴っていて、怖かったけど、側にいた長曽根さんが耳を塞いでてくれた。
二人は謝ってたけど。
安定「乱がどんな経験をしたのかも、どんな扱いだったのとかは知らないけどね。
僕達はね、仲間だと思ってるんだよ。
燭台切に会ったでしょ？それで、ブラック本丸から来たのも聞いたよね。」
『仲間……』
私は、そういうのは分からない。
こんな化け物の仲間なんて、出来る筈ないのだ。
なのに、この神様達は、どうして…
安定「燭台切もね、心を開くのはかなり時間が掛かったんだよ。
いっつも仲が良い刀剣の後ろに隠れて、何かしら他人行儀でね。
でも、きちんと理解してくれたんだ。
上辺では。」
…どうやら安定さんは、燭台切さんが密かに溜めていた思いを知っていたらしい。
何でも、廊下を歩いてたら、偶然聞こえてたんだとか。
安定「……完全に理解出来る、とも思ってないし、理解出来る筈ない、とも思ってない。
でも、そんな燭台切でも、大抵の事は頼ってくれたし、きちんと話してくれた。
だから、誰かに抱えてるものを話してもいいんじゃない？
ここには、気持ちを伝えて否定する奴や、訂正したりする奴はいないから。」
そう言って、またニコッと笑う安定さん。
燭台切さんも、燭台切さんで色々苦労を重ねてきた。
…私、は…棚に上げたいたんだ、自分を。
自分の気持ちなんて、到底理解出来ない、なんて、思い込んでた。
けど…完全に理解出来る訳ない。
そうか、そうだったのか。
『…ありがとう、安定さん。』
安定「どういたしまして。…あ、清光。」
清光「安定っっ……いいとこ取って、くそがっ！」
安定「語彙力何とかしなよ。」
また喧嘩が始まった。
けど、先程と違い、嫌な思いはしなかった。
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雪雫(プロフ) - 三日月の本霊がきていたから、薬研と新撰組も乱の中身が人間って知っているのでは？むしろ鶴丸の方こそ人間だと知らないのでは？ (2019年12月27日 2時) (
レス) id: 48f7317aae (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - ありがとうございます！更新がんばってください！ (2018年9月29日 15時) (レス) id: 866317dc4d (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - 乱→１４５センチ 薬研→１５３センチ 寄って同じくらいではないです (2018年9月28日 21時) (レス) id: 866317dc4d (このIDを非表示/違反報告)
イケ(プロフ) - 12で三日月出てる？ (2018年9月23日 22時) (レス) id: 85ff92ecab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤林檎 | 作成日時：2018年9月11日 23時
