26.連れてきた ページ29
しばらく、私が最初寝かされた部屋で両親について考えてみる。
実は粟田口と一緒にしようとしてた主さんをいち兄がどうにかして止めてた。
そして、出た結論が……
『…普通に、捨てられた。』
当たり前だ。触手が生えてる不老不死が実の娘なんて、恥だろう。
私は、目覚めた時からあの倉庫にいたから、推測しか出来ないが…
ほとんど確定だ。
と言うより、何でこんな事を考えてたんだ?
どうせ過去の事だ、今更思ったって戻れもしない。
…ここで打ち切るか。
そう思ってた時、誰かが私の名前を呼んだ。
声の低さを考えて、清光で間違いないだろう。二つ返事で、中に入らせる。
清光「やっほ、乱。ねぇ、今暇?」
乱「……うん。もう寝るだけだし。」
実は夕餉の後に、敬語を外してくれ、と言われたからこうなった。
見た目は完全に年上の刀にするのはどうかと思ったが、まだ年上の刀なんて名一杯いるから、平気だって言ってた。
実際、私も燭台切さんとは違う仲間が出来て、嬉しかった。
清光「良かったらさ、湯呑みの前に俺達″新撰組″部屋に来ない?」
どうやらここの本丸は、仲の良い刀剣、もしくは付喪神になる前からいる刀剣と同じ部屋にするらしい。
一通り聞いてきたが、学びもない私にとって、訳が分からなかった。
…それは置いといて。
『清光達の部屋……背の高い刀剣さんは、いる?』
清光「どうだろ…一応俺達の部屋には、脇差一振、俺も含めて打刀四振いるけど…」
「まぁ怖くはないと思うよ、優しい奴らばっかだし。」とつけ加える清光。
そっか、清光と同じ様な刀がいるんだ…
『…じゃあ、御言葉に甘えて。』
清光「よし、決まり!じゃあ、行こっか!」
そう言って私の手を掴み、ゆっくり立たせてくれる清光。
私な内心、ワクワクしながらその部屋に向かった。
***
と思ってた時期がありました。
いざ来てみると怖い。清光の仲間だから、優しいのは分かる、分かるよ。
でも、でも……
清光「…大丈夫。何かあれば俺の背中に隠れてもいいし、守ってあげるから。」
『…うん、ありがとう。』
そっか、清光はまだ信じられる。
だから、何かあれば清光に言えばいい。
清光「じゃあ、行くよ。…おーい、お客さん連れてきた!!」
?「は、何が……ってまさか、お前…!!」
?「加州さん…まさか、誘拐にまで……」
?「返してこいよ、兄が心配するぜ…?」
?「挙げ句にはぶっ殺…」
清光「止めろお前らぁ!」
文字数…
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雪雫(プロフ) - 三日月の本霊がきていたから、薬研と新撰組も乱の中身が人間って知っているのでは?むしろ鶴丸の方こそ人間だと知らないのでは? (2019年12月27日 2時) (レス) id: 48f7317aae (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - ありがとうございます!更新がんばってください! (2018年9月29日 15時) (レス) id: 866317dc4d (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - 乱→145センチ 薬研→153センチ 寄って同じくらいではないです (2018年9月28日 21時) (レス) id: 866317dc4d (このIDを非表示/違反報告)
イケ(プロフ) - 12で三日月出てる? (2018年9月23日 22時) (レス) id: 85ff92ecab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤林檎 | 作成日時:2018年9月11日 23時