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三日月宗近side

乱「…へぇ、それでAちゃんに興味を持った訳?中々気分屋だね。」

三日月「そうだな…当時の主が村に出ていくまで、俺はずっとAの側にいた。

色々話もしたさ。
同情はしてないが、ただ、守りたい、とは思ったな。」


今思えば、それはただの独占欲だったのかもしれない。

けど、自身が選んだ選択に、後悔はしていない。

自分が離れていても、守れる様にしたからだ。


三日月「…まぁ、それももう叶わなくなったがな。」

乱「まぁ…僕達の契約も、永遠に続くって訳じゃないし、当時は三日月さんでもそれほどの力がなかったんでしょ?

永遠に不死にする力なんて。」


…そうだ。

あの頃は、本霊だったとは言え、顕現も中途半端で、あまり力もなかった。

だから、契約した時、半分しか出来なかった。

……無駄、だった様だな。
もう一度会えると信じ、Aを不死にした。


三日月「…まぁ、俺はAが幸せであればそれでいいさ。
ブラックには、送ってないだろうな?」


鋭い目付きを乱に送る。

しかし乱は、俺の目線が伝わってないのか、笑顔で言った。


乱「当たり前じゃん!あんな可愛い子、ブラックに送る訳ないでしょ?!」

三日月「はっはっは、それもそうだな。」


本霊に悪い奴はいない。
だから、乱も俺が指示をしなくても、ブラックに送る事はしないだろう。


三日月「さて…俺はこれで退く。ちと、出陣命令が出たものでなぁ。」

乱「出陣する寸前に来たの?!さっさと準備しなよ!」


そう言って無理矢理出される。爺に対して、乱暴に扱うとは…

まぁいい。Aがまだ元気なら、それで構わない。
まぁもしも、もしもだぞ?
Aを傷付けたら………

そいつの首は、落ちるだろうな。


***

乱藤四郎side

先程の話をまとめると、三日月さんはAちゃんに惹かれて、そのまま契約してしまった。

その内容が、不死、と言う訳だ。


乱「はぁ…老人の考える事は、イマイチ分かんないな!!」


Aちゃんの名前を知ったにも関わらず、何故彼女を神隠ししなかったのか。

僕だったら速効するけどね。あんな素直で可愛い子、神域に置きたいに決まってるじゃん!

まぁ……ただの良心だろうけど。


乱「…まぁ、僕は彼女を支えるか。」


今の僕には、それしか出来ないから。

19.打刀→←17.どうも違う‐過去編‐



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雪雫(プロフ) - 三日月の本霊がきていたから、薬研と新撰組も乱の中身が人間って知っているのでは?むしろ鶴丸の方こそ人間だと知らないのでは? (2019年12月27日 2時) (レス) id: 48f7317aae (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - ありがとうございます!更新がんばってください! (2018年9月29日 15時) (レス) id: 866317dc4d (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - 乱→145センチ 薬研→153センチ 寄って同じくらいではないです (2018年9月28日 21時) (レス) id: 866317dc4d (このIDを非表示/違反報告)
イケ(プロフ) - 12で三日月出てる? (2018年9月23日 22時) (レス) id: 85ff92ecab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:赤林檎 | 作成日時:2018年9月11日 23時

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