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11.どうしようかなぁ? ページ13

薬研「っ……そうか、そりゃ良かった。そうだ、乱。落ち着いたなら、皆がいる大広間に行って欲しい。」


飲み干したコップを受け取って言う薬研。

皆、って事は…やっぱり、薬研や五虎退の様な小さい人もいれば、いち兄の様な大きい人もいるのか。

…でも、ここまで親切にしてくれたのだこら、一度は顔を合わせないと失礼だろう。

恐怖心をきゅっとしまい、こう言う。


『はい、大丈夫、行きます。』

今剣「…乱、こわいなら、いいんですよ。むちゃはきんもつです。」

『ううん、ここまでしてくれたなら、顔くらいは見たいな。…でも、怖くなっちゃうかもしれないから、その…』

五虎退「大丈夫です…!その時は、僕達が何とかしますから…!」

『ありがとう…!』


こんなに親切にされたのは初めてだった。

実際、最後の質問は断られる前提で言ったから、涙が出そうになったのだ。

しかしそんな涙を飲んで、私達は大広間に向かった。


***

今剣side

やっぱり、むちゃしてます。

いま、乱をおおひろまにつれていってるんですが、やはりこわそうにしています。

それに、乱はおなごになっています。

だから、きらわれるのがこわいのでしょう。

でも、だいじょうぶです。

そんなやつはこの本丸にいません!!みんな、いいかたなばっかりです!!

それでも、乱をきらったやつは…


……どうしようかなぁ?


***

Aside

ついに、来てしまった。

恐らく、大広間に繋がっているだろう、襖の前に。

今剣に何回も心配されたが、適当に返事をした。けど、いざとなったら、怖くて仕方がない。

大丈夫、大丈夫……

暗示をかける様に、深呼吸をしながら、そう思う。

薬研にアイコンタクトを取り、襖を開けてもらう。

そこには、様々な男性がいた。

一歩踏み出してみるけど、やっぱり怖くて、薬研と五虎退の後ろに行き、間から覗く様に見る。

今剣は、私の手を優しく握ってくれた。


薬研「…あー……旦那ら、落ち着いてくれや。乱が怯えている。」

今剣「もう、そんなにみつめるから乱もきんちょうしてるんですよ!」


そう言って、何とか場を和ませようとしてくれている薬研と今剣。

今剣、緊張じゃない、ただ怖い。

見つめられたら、またあの頃に戻ってしまうのでは_と思うと、鳥肌がたつ。

それを、ひたすら隠した。

12.無理だよ→←10.僕は決めたんだ



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雪雫(プロフ) - 三日月の本霊がきていたから、薬研と新撰組も乱の中身が人間って知っているのでは?むしろ鶴丸の方こそ人間だと知らないのでは? (2019年12月27日 2時) (レス) id: 48f7317aae (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - ありがとうございます!更新がんばってください! (2018年9月29日 15時) (レス) id: 866317dc4d (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - 乱→145センチ 薬研→153センチ 寄って同じくらいではないです (2018年9月28日 21時) (レス) id: 866317dc4d (このIDを非表示/違反報告)
イケ(プロフ) - 12で三日月出てる? (2018年9月23日 22時) (レス) id: 85ff92ecab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:赤林檎 | 作成日時:2018年9月11日 23時

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