アイドルのシェアハウス２

迷子 6 ページ6

稲又「とりあえず、直也、貴章、永人、瑛仁、魁は、ランド内を探して。豪志、俺とインフォメーション行こう」

不安げな豪志と共に二人でインフォメーションに行った。

中村「すいません、さっきそこでライブをしてました、アンビシャスの中村と言います。
あの、妹がいなくなってて……」

キャスト「わかりました。服装や、髪型など教えていただけますか？」

中村「えっ、、、えっと……」

動揺して答えられない豪志。

稲又「編み込みをおでこの前に持ってきて、ピンクのワンピースを着ています。
あと、両耳に補聴器をつけた3歳の子なんですけど、見た目は、もう少し小さく見えると思います」

キャスト「わかりました。
では、こちらで探しますので、見つかり次第ご連絡致します。お電話番号頂戴してもよろしいでしょうか？」

電話番号を伝え、静かに待つことにした。

大丈夫…きっと……いや、絶対見つかる……
そう信じて

弘士【いま、キャストさんも探してくれてる。
とりあえず俺たちは、インフォメーションで待ってるわ】

グループラインにそう、送信し、震えている豪志の手を俺は握った。

稲又「豪志……今一緒にステージに出たらって思ってるっしょ。豪志心配なのは分かるけどさ、Aちゃん一人で頑張ってるんだよ。絶対大丈夫だから」

そう声をかけ、ただ無事を願っていた。

20分後ーーー

キャスト「他のキャストより、見つかったと連絡がありました。
Aちゃん、泣かずにキャストの問いかけには、答えられなかったけどカードで皆さんの写真を見せてくれたそうですよ。今こちらに向かっているとの事なので、褒めてあげてください」

その言葉を聞いて、ホッと胸を撫で下ろした。

豪志【ごめん、見つかったって。
ホントごめん】

グループラインに返信がなかったのは、きっとメンバーの気遣いだろう。

すぐに他のメンバーも合流した。

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