アイドルのシェアハウス２

寂しい夜 3 ページ15

夜、他のメンバーにAを見ててほしいと頼み俺は、Aに説明をした。

中村「あのねAに、大事なお話があると。いつも、にぃにと寝てるでしょ？
今日はにぃにと寝ます。でも、お仕事で遠いところにいるけん、明日の次の、二回だけ弘士達と寝ます。豪志はお仕事です」

大粒の涙を流すA

なんとなく、俺が居なくなることが分かっているのか……首を横に振り続ける。

上田「Aちゃん、豪志と、永人と、貴章はお仕事なの。二回弘士達と寝たら、みんな帰って来るよ」

末永「4人も、お兄ちゃんいるから、大丈夫。
すぐにお仕事終わって帰ってくるけん」

すると、そそくさとリビングに行き、カードを持ってきて……

「メンバー」と「寝る」と見せてきた。

この子なりに、一生懸命理解しようと、しているんだ。

俺は、溢れ出しそうな涙を拭い頭に手を置いた。

中村「今日は、みんなで、ここで寝ようね」

リビングに全員分の布団を引いて俺たちは並んで眠りについた。

Aが、熟睡したのを見計らい、俺は携帯を手に文章を書く。

もちろん相手は、メンバー全員のグループライン

豪志【あのさ、ごめん。泣くの分かってるから、俺早めに空港行くわ。
みんなよろしく】


そして朝の四時。
眠気が酷いままタクシーを拾って空港に行こうとしたら……

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