寂しい夜 2 ページ14
中村「永人どういうつもり?
Aどうすんの……」
おれは、すこしイライラしながら問い詰めた。
すると、普段温厚な永人が、大きなため息をつき俺の目をじっと見つめてきた。
上田「あのさ、豪志。
Aちゃんは、3歳。豪志は25歳。
親子といっても、おかしくない年齢
わかるよ、豪志の気持ち。
でもさ、このままでいいと?
豪志はさ、Aちゃんを愛してるのは知ってるばい、けど、いつかは自立しないとダメなの。
じゃあ、豪志はAちゃんより、長生きして看取るの?違うよね?
いつかは、1人で何でもできるようにならないといけないの。障害とか、自閉症とか、関係ない」
……俺は言い返す言葉が、見つからなかった。
末永「豪志……永人も、俺も、もちろん、他のメンバーだって協力してるつもり。
でもさ、今回の台湾遠征、あと自立するための訓練は、Aちゃんにもっても、豪志にとっても必要なことだと思う。障害だから、野放しにできない……では、ダメだと思う。
俺たち3人で台湾遠征成功させて、Aちゃんのことは、他のメンバーにお願いしてればいいんだよ」
三分間、考えた。
中村「……わかった」
そうと決まれば、やることは1つ。
俺は、マネージャーさんに、声をかけた。
中村「あっ、すいません。いまいいですか?
あの、チェキ撮ってほしいんですけど……」
ベットのある部屋に行き、3人並んで布団に入る。
すこし大きめのカバンを枕元に置き、目をつぶって写真を撮ってもらった。
できたチェキには、「おとまり」と書き
家に持って帰った。
何度も、何度も。
理解するまで、説明するしかないんだ。
「何日間いません」「ばいばいです」「また帰ってきます」「弘士たちと寝ます」
……うまく伝わるか、分からないけどやるしか無い
俺は、腹をくくった。
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麻希(プロフ) - さやかさん» ありがとうー (2021年5月1日 21時) (レス) id: fabd760f23 (このIDを非表示/違反報告)
さやか - 楽しいし面白かったよ次投稿楽しみにしてるね (2021年4月30日 16時) (レス) id: db74ddebbb (このIDを非表示/違反報告)
麻希(プロフ) - 美紀さん» ありがとうございます。美紀ちゃんも、コロナお気をつけください (2021年1月3日 20時) (レス) id: fabd760f23 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2020年12月26日 16時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:麻希 | 作成日時:2020年11月26日 20時