匂わせ

匂わせ32 ページ34

永瀬 side

今俺の目の前には名前の綺麗な顔があって
俺より身長ちっちゃいくせに背伸びしてまで
俺にキスをしてきた名前。


なんで？今の名前には涼がおるんちゃうの？


Twitterとかインスタとか見ても幸せそうやなって
見やんかったらよかったって毎回後悔してたのに、



あぁ、そっか
君はこんな風に紫耀のこと魅了したんやな。



君への恋心と同時に急に復讐心も芽生えてきて
もう一度君を俺のもんにする。



次こそ俺から離れへんように。



今すぐ涼となんか別れさしたる。



そうとなればこの撮影期間中が勝負

それを逃したらいつチャンスが来るかわからへん。



名字
｢いきなりキスしてごめん、
びっくりしたよね(笑)忘れて、？｣







あんなに長く付き合っとったら
名前の手口なんて見え見え








大丈夫名前、安心しい。



そんな計算せんでも名前はちゃんと俺のところに
帰ってくるようになるから。



そう心に呟いて、







永瀬
｢昔からそうやな、名前って
忘れれるわけないのに忘れてとか
名前にはもう違う彼氏がおるんやろうけど
俺は諦めてへんで？
名前が俺ともどる気になってくれれば
いつだってより戻せる。
だから俺の事も候補に入れてや？
涼だけじゃなくて。
俺は名前を好きになってから
1回も目移りなんかしてない、。｣



名字
｢れん、くん、
そんなに思ってくれてたのに
なんであのとき、浮気なんてしたの？｣







君は今にも消えそうな震えた小さな声で
俺にそう問いかけてきた。

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