これからよろしくね ページ8
side やまだ
「俺さ、伊野尾ちゃんの事好きなんだよね」
「……は、え」
「でも伊野尾ちゃんって全く入り込み隙がないじゃん？どうやって落とそうかな…なんて思ってたら、昨日たまたま酔っぱってるの見つけちゃって、ピーンって来ちゃって」
伊野尾ちゃんは固まっていた、表情も体もまるで石のように。
多分、情報量が多すぎて処理しきれてない感じ。
「いやー、それにしてもここまで綺麗に俺の作戦がハマるとは思わなかった…ついてるなぁ〜」
「……」
「伊野尾ちゃん？」
伊野尾ちゃんは力が抜けたように、すとん…と椅子に座った。
背もたれに背中を預けて、苦笑いで…
「……おまえ、性格わっりー」
性格悪いって言われたのに、なんか伊野尾ちゃんの言葉には嫌味なんて感じられなかった。
「へへへ、それはどうも」
「褒めてねぇし」
それにしても、伊野尾ちゃんが大ちゃんの事好きだったなんて。
あんなにいつも一緒にいて、バカやってんのに全く気付かなかったよ。
つい最近大ちゃんに彼女が出来て、その時伊野尾ちゃんは普通にお祝いしてたけど…すごく辛かったんだろうな。
だって、あんな泣くくらい好きだったんだもん。
…てか、１人で抱え込みすぎでしよ。
好きな人の好きな人を知ってしまったんだから俺なりに少しショックはあったけど、どちらかと言えば伊野尾ちゃんを支えたいと思った。
大丈夫、ひとりじゃないよ。
辛いことがあったら全部、俺に言ってよ。
「…俺さ、今から本気で伊野尾ちゃんの事落としにいくから。もし好きになってくれなかったら振ってくれてもいいよ」
伊野尾ちゃんは俺の言葉に目を見開いて、でも抵抗するのもめんどくさいと思ったのかため息をつきながら目を伏せた。
「…これから毎日山田にアタックされんのか…遮光カーテン持ち歩こうかな…」
こうして、俺は無事に(半強制的だけど)伊野尾ちゃんの彼氏になる事ができた。
俺好きになって貰えるように頑張るよ。
大ちゃんの事なんか、すぐに忘れされてやるから。
「伊野尾ちゃん、改めて、これからよろしくね」
「……よろしく」
伊野尾ちゃんは不服そうな顔をしながらも、一応俺の告白をきちんと受けてくれた。
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(名前)ここな(プロフ) - supikaさん» 無理言ってしまってすいません！supikaさんの作品全て大好きなので、ぜひお願いします！笑 (2020年4月3日 9時) (
レス) id: f0baab4516 (このIDを非表示/違反報告)
supika(プロフ) - (名前)ここなさん» ここなさん！そんな風に言って頂けて嬉しいです！続編ですか〜〜笑 検討してみます！！笑 (2020年4月3日 6時) (レス) id: c2fc507797 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ここな(プロフ) - ほんとにもうsupikaさんが書くもの全部好きです！もうどれもめちゃめちゃキュンキュンして、全部続編描いて欲しいぐらいです！笑笑 (2020年4月3日 2時) (レス) id: f0baab4516 (このIDを非表示/違反報告)
supika(プロフ) - shootingstarhapさん» コメントありがとうございます！感情の描写が上手く伝わっているようで嬉しいです！苦労して書いた甲斐がありました…笑 (2020年3月23日 20時) (レス) id: c2fc507797 (このIDを非表示/違反報告)
shootingstarhap(プロフ) - 読みました(^^)supikaさんのお話は、2人の気持ちが知れてこの時こういう気持ちだったんだ…とか知れてお話の世界にすっと入って…。素敵なお話でした。是非この後の2人のイチャイチャをもっと見たいなと思いました。凄く癒されました(^-^) (2020年3月23日 6時) (レス) id: 29c1b2b83b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：supika
| 作成日時：2020年2月12日 23時
