綺麗だね ページ45
「今日は〜！！花見をするぞぉ〜！！」
メイクさんにヘアセットをしてもらってると鏡越しに大ちゃんが大声でそう言った。
「うるさい…」
「だってちゃん！見てよ！桜！やばくない！？」
大興奮の大ちゃんは窓の外をみてぴょんこぴょんこ飛び跳ねている。
雪降った時もこんな感じだったな、１年中元気だなぁ。
「ほら！裕翔なんか飲む気満々だよ！家から焼酎持参してんもん！」
「仕事場に何持ってきてんだよ…てかみんなテンション高っ」
今日のMV撮影は簡単な撮影で済むようで、その後メンバーやスタッフさんと花見をする事になったらしい。
花見だ〜！とみんな頭の中お花畑状態だ。
「いのちゃん！今日一緒にお花見しよ〜！」
大ちゃんの後ろからひょこっと顔を出した知念。
鏡越しにあざとく首を傾げて微笑んでくる。
「涼介ばっかりいのちゃんの事ひとりじめしてずるいもん。僕もいのちゃんと話したい〜」
か、可愛すぎる…！
もちろんおっけーすると知念はやったぁと両手をあげて喜んだ。
外へ出てみると桜は本当に綺麗で常に花びらが舞っている状態。
「春だねぇ…」
しみじみ風情を感じていると、早く行くぞーっと薮に頭を叩かれた。
歩き出そうとするとさっきまでスタッフさんと忙しそうに話していた山田が木の影からひょっこり顔を出す。
目を細めて笑い、こっちに向かって歩いてきた。
白い衣装に身を包み、桜の背景をバックにしたその姿は映画のワンシーンみたいだ。
「きれーだね、桜」
「うん、山田みたい」
「俺？」
美しくて儚い、山田ってそんなイメージ。
でも、見てるだけて心があったかくなってみーんな幸せになれるんだ。
「へへ、花見楽しみになってきたぁ」
「…変なの、伊野尾ちゃん」
撮影はあっという間でいつも通り茶番をしたり、ガキのように走り回ったり、ファンの子にはこーゆーのが受けるらしい。
ほぼほぼ遊んでただけだけどいいのか？と思いながらもカメラマンさん達は大満足そうな表情だった。
「えー、４月になりましたが今年もよりいっそうJUMPが…」
「カンパーイ！！！」
「おい！！！喋らせろ！！」
大ちゃんのグダグダの仕切りを遮って乾杯をした、約束してた通り知念はちょこんと俺の隣に座り、反対側には山田が座ろうとしたけど
「涼介あっちいって！今日は僕がいのちゃんと話すんだから！」
と、知念に言われしぶしぶ大ちゃんの隣へと向かっていった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 637人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
(名前)ここな(プロフ) - supikaさん» 無理言ってしまってすいません！supikaさんの作品全て大好きなので、ぜひお願いします！笑 (2020年4月3日 9時) (
レス) id: f0baab4516 (このIDを非表示/違反報告)
supika(プロフ) - (名前)ここなさん» ここなさん！そんな風に言って頂けて嬉しいです！続編ですか〜〜笑 検討してみます！！笑 (2020年4月3日 6時) (レス) id: c2fc507797 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ここな(プロフ) - ほんとにもうsupikaさんが書くもの全部好きです！もうどれもめちゃめちゃキュンキュンして、全部続編描いて欲しいぐらいです！笑笑 (2020年4月3日 2時) (レス) id: f0baab4516 (このIDを非表示/違反報告)
supika(プロフ) - shootingstarhapさん» コメントありがとうございます！感情の描写が上手く伝わっているようで嬉しいです！苦労して書いた甲斐がありました…笑 (2020年3月23日 20時) (レス) id: c2fc507797 (このIDを非表示/違反報告)
shootingstarhap(プロフ) - 読みました(^^)supikaさんのお話は、2人の気持ちが知れてこの時こういう気持ちだったんだ…とか知れてお話の世界にすっと入って…。素敵なお話でした。是非この後の2人のイチャイチャをもっと見たいなと思いました。凄く癒されました(^-^) (2020年3月23日 6時) (レス) id: 29c1b2b83b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：supika
| 作成日時：2020年2月12日 23時
