あざとい天使 ページ21
「あー、伊野尾ちゃん、まじ可愛い…」
「うるさい、涼介」
知念は天使のような可愛い顔で毒を吐いた。
でも、そんな言葉も一瞬で浄化してしまうほど今の俺はお花畑人間だった。
「クリスマスの時ね、伊野尾ちゃんが山田とクリスマス過ごしたいからって待っててくれたんだよ〜!しかもほら!プレゼントもくれたの!ピアス!ね、可愛くない??」
「はいはい、もうその話40回くらい聞いたよ」
40回って!まだ6回目ぐらいだろ!
全く惚気させてくれない知念と一緒にスタジオ入りした。
今日は伊野尾ちゃんとは別々の仕事。
あぁ〜早く伊野尾ちゃんの顔が見たいな…。
収録を終え、着替えながらこの前の伊野尾ちゃんとのクリスマスを思い浮かべる。
俺が作った料理食って美味い美味い言ってるの可愛かったなぁ…ケーキ食ってる時もわぁ〜プロのケーキみたぁい〜って嬉しそうにして………あれ?なんで食ってるところばっかり思い出してんだ俺。
そういえば伊野尾ちゃん俺といる時大概なんか食ってるな…。
なんて考えていると
「やーまだっ」
手を後ろで組み、俺の顔を覗き込むために腰を低くして、上目遣いであざとく俺の名前を呼ぶ伊野尾ちゃんが突然目の前に現れた。
「……あれ?伊野尾ちゃんに会いたすぎて幻覚が…」
「涼介、本物本物。いのちゃん来てくれてるよ」
「え!?」
改めてよくよく見ると、俺がクリスマスにプレゼントしたマフラーを首に巻いて無邪気に笑ってる伊野尾ちゃんが確かに俺の前に立っていた。
「な、なんで…!」
「終わる時間同じくらいだったし、収録場所も近かったから一緒に帰ろう〜と思って迎えに来た」
早く着替えてよ〜、と椅子に座りスマホをいじり始めてる姿をボーゼンと見る。
天使?天使なのか君は???
「…伊野尾ちゃん…今日の夜何食べたい?」
「へ!決めていいの!?じゃあねぇ〜…鍋食いたい!!」
「いいよ、材料帰って帰ろうか」
嬉しくなって伊野尾ちゃんを甘やかす俺を見て、知念は「涼介チョロいなぁ」と呟いていた。
いいんだ、俺は伊野尾ちゃんを甘々に甘やかして俺無しでは生きられない体にしてやるんだから…!
いやらしい意味ではなくてね???
鍋を食いながらえへへ、幸せ〜と口もとを緩める伊野尾ちゃんを妄想して俺の顔も緩んだ。
「締めはちゃんぽんにしよ〜」
「はいはい」
「ちねん!またね!」
知念は笑顔で伊野尾ちゃんに手を振っていた、俺の事は朝から散々うざがってたくせに…。
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(名前)ここな(プロフ) - supikaさん» 無理言ってしまってすいません!supikaさんの作品全て大好きなので、ぜひお願いします!笑 (2020年4月3日 9時) (レス) id: f0baab4516 (このIDを非表示/違反報告)
supika(プロフ) - (名前)ここなさん» ここなさん!そんな風に言って頂けて嬉しいです!続編ですか〜〜笑 検討してみます!!笑 (2020年4月3日 6時) (レス) id: c2fc507797 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ここな(プロフ) - ほんとにもうsupikaさんが書くもの全部好きです!もうどれもめちゃめちゃキュンキュンして、全部続編描いて欲しいぐらいです!笑笑 (2020年4月3日 2時) (レス) id: f0baab4516 (このIDを非表示/違反報告)
supika(プロフ) - shootingstarhapさん» コメントありがとうございます!感情の描写が上手く伝わっているようで嬉しいです!苦労して書いた甲斐がありました…笑 (2020年3月23日 20時) (レス) id: c2fc507797 (このIDを非表示/違反報告)
shootingstarhap(プロフ) - 読みました(^^)supikaさんのお話は、2人の気持ちが知れてこの時こういう気持ちだったんだ…とか知れてお話の世界にすっと入って…。素敵なお話でした。是非この後の2人のイチャイチャをもっと見たいなと思いました。凄く癒されました(^-^) (2020年3月23日 6時) (レス) id: 29c1b2b83b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:supika | 作成日時:2020年2月12日 23時