大出血サービスっすね! ページ18
side やまだ
クリスマス、恋人(片思い)がいる俺にとっては絶対に避けて通れない大事なイベントのはずなのに、それなのに…
「朝から晩までスケジュールパンッパンッじゃねーか!!詰め放題か!」
25日の朝から騒ぐ俺に伊野尾ちゃんは「うるさいなぁ…」と言いながらもそもそ起きてきた。
だって、せっかく伊野尾ちゃんと恋人(片思い)になってから初めてのクリスマスだったのに…!
「今日1日中一緒にいられるんだからいーじゃん」
「仕事だけどね!?他のメンバーもいるし!」
マイペースな伊野尾ちゃんは朝ごはんはぁ?と目を擦りながら椅子に座る。
光の速さで朝食を作りテーブルに配膳すると、半分寝ながらもぐもぐと白米を食べ始めた。
朝から可愛すぎる、抱きしめたい…。
思わず小さく手を広げながらじりじりと伊野尾ちゃんに近づいた。
「……なに?」
「いや、あの…クリスマス特別サービスって事でちょっとだけぎゅっとさせてもらえないでしょうか…」
ダメもとでお願いすると伊野尾ちゃんはう〜ん…と考え始めた。
考えてくれるだけありがたき幸せ…。
「いいよ、はい」
「だよね、ダメだよね…」
「いいよって言ってんじゃん」
え!?
伊野尾ちゃんは俺に向かって両手を広げていた。
え、え、飛び込んでいいの??ここに??
「来るの?来ないの?」
「き、来ます!!」
俺は控えめに伊野尾ちゃんの両手の中に入った。
細すぎる背中に手を回して、ちょっとだけぎゅっと力をいれる。
「し、幸せ…。今日がんばれる…」
「ならよかった」
ゆっくりと離れると伊野尾ちゃんはヘラッと笑った。
目が覚めたようで再び朝食を食べ始める。
「ほれにしへも、やまらひょうはいへんらよな〜」
「口の中無くなってから喋ってください」
「んっ、それにしても、やまだ今日大変だよな」
ごくん、とご飯を飲み込み伊野尾ちゃんは気の毒そうに俺の方を見た。
そうなのだ、メンバー全員での撮影、収録、その後は俺だけにドラマの撮影がくい込んでるんだよ…。
「俺が帰ってくるの多分日付け変わる頃だけどさ…冷蔵庫にチキンとケーキと入ってるから…伊野尾ちゃん食べてね…」
「お前、出来たやつだなぁ…」
「帰ってきたら一緒にクリスマスしようね?」
「ほーい、寝てたらごめん」
適当に返事する伊野尾ちゃんだけど、だいぶ馴染んできたなぁ。
てか、今の会話めっちゃ夫婦っぽくない??
ぎゅーもできたし今日はまじで頑張れそうだ!
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(名前)ここな(プロフ) - supikaさん» 無理言ってしまってすいません!supikaさんの作品全て大好きなので、ぜひお願いします!笑 (2020年4月3日 9時) (レス) id: f0baab4516 (このIDを非表示/違反報告)
supika(プロフ) - (名前)ここなさん» ここなさん!そんな風に言って頂けて嬉しいです!続編ですか〜〜笑 検討してみます!!笑 (2020年4月3日 6時) (レス) id: c2fc507797 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ここな(プロフ) - ほんとにもうsupikaさんが書くもの全部好きです!もうどれもめちゃめちゃキュンキュンして、全部続編描いて欲しいぐらいです!笑笑 (2020年4月3日 2時) (レス) id: f0baab4516 (このIDを非表示/違反報告)
supika(プロフ) - shootingstarhapさん» コメントありがとうございます!感情の描写が上手く伝わっているようで嬉しいです!苦労して書いた甲斐がありました…笑 (2020年3月23日 20時) (レス) id: c2fc507797 (このIDを非表示/違反報告)
shootingstarhap(プロフ) - 読みました(^^)supikaさんのお話は、2人の気持ちが知れてこの時こういう気持ちだったんだ…とか知れてお話の世界にすっと入って…。素敵なお話でした。是非この後の2人のイチャイチャをもっと見たいなと思いました。凄く癒されました(^-^) (2020年3月23日 6時) (レス) id: 29c1b2b83b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:supika | 作成日時:2020年2月12日 23時