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俺の生きがい笑うな! ページ12

…しかも、なんと今日は伊野尾ちゃんとのツーショット撮影だった。
とことん神様は俺に味方をしてくれているようだ。

椅子に座っている伊野尾ちゃんをバックハグするように指示されて、俺は言われた通りにする。


「……くそ、こんな時に限って…」

「えへへ、らっきぃ〜」


大人しく俺の腕の中におさまる彼の耳元に話しかける。


「ね、今日俺ん家来てよ」

「耳元で囁くな!行かねーよ!」

「えぇ、美味しいご飯作るよ?」


ごはんというキーワードにピクっと反応してる、ご飯で釣られるなんてちょろいちょろい。
伊野尾ちゃんは顔をこっちに向けて俺の目をじっと見て言った。


「…それって完全リクエスト制?」

「…まぁ、それでもいいよ、何食べたいの?」


伊野尾ちゃんはうーむ…と考え始めた。


「…じゃあハンバーグ、食いたい」

「ふふ、りょーかいです」


まずは胃袋つかもう作戦だな〜なんて呑気に思っていると、撮影は終了して、伊野尾ちゃんは急に勢いよく椅子から立ち上がった。
バックハグしていた俺の鼻に彼の頭が激突する。


「いってぇ!!ちょ、立つなら言ってよ!」


鼻を押さえながら伊野尾ちゃんを見ると何故かご立腹の表情。
あれ??俺なんかした??


「…やまだ、お前俺の事チョロいって思ってるだろ、簡単に飯で釣られる単純野郎って思ってるだろ」

「お、おお、おもってないよ!」

「そのどもり方は思ってるやつのどもりかたー!」


どこでそんなスイッチが入ったのか、突然怒り始めた伊野尾ちゃん。
圧倒されてると伊野尾ちゃんはびし!と俺の方を指差した。



「無趣味で、特技も特になくて、おまけに最近失恋までした今の俺の生きがいって何だとおもう!?」

「え、えっと…」

「そうだよ!!今の俺は飯食うこと以外で生きがいを感じることが無いんだよ!」



伊野尾ちゃん…分かったから…カメラマンさん困ってるよ…。

あんなに、隙がなくて掴みどころが無かった伊野尾ちゃんは嘘のようだ。
隠していた大ちゃんの事がバレてしまった俺にはもう包み隠さずに本音をさらけ出してくれてるみたい。

そう思うと、なんだかだんだん笑えてきた。



「ふはっ、伊野尾ちゃんってやっぱりおもしろ〜」

「笑うなよ!!このサイコパスチビ!!」


俺、やっぱり伊野尾ちゃん好きだなぁ。

早く俺の事好きになってくれないかぁ。

決め手はデザートです→←容赦しないから!



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設定タグ:Hey!Say!JUMP , やまいの   
作品ジャンル:恋愛
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(名前)ここな(プロフ) - supikaさん» 無理言ってしまってすいません!supikaさんの作品全て大好きなので、ぜひお願いします!笑 (2020年4月3日 9時) (レス) id: f0baab4516 (このIDを非表示/違反報告)
supika(プロフ) - (名前)ここなさん» ここなさん!そんな風に言って頂けて嬉しいです!続編ですか〜〜笑 検討してみます!!笑 (2020年4月3日 6時) (レス) id: c2fc507797 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ここな(プロフ) - ほんとにもうsupikaさんが書くもの全部好きです!もうどれもめちゃめちゃキュンキュンして、全部続編描いて欲しいぐらいです!笑笑 (2020年4月3日 2時) (レス) id: f0baab4516 (このIDを非表示/違反報告)
supika(プロフ) - shootingstarhapさん» コメントありがとうございます!感情の描写が上手く伝わっているようで嬉しいです!苦労して書いた甲斐がありました…笑 (2020年3月23日 20時) (レス) id: c2fc507797 (このIDを非表示/違反報告)
shootingstarhap(プロフ) - 読みました(^^)supikaさんのお話は、2人の気持ちが知れてこの時こういう気持ちだったんだ…とか知れてお話の世界にすっと入って…。素敵なお話でした。是非この後の2人のイチャイチャをもっと見たいなと思いました。凄く癒されました(^-^) (2020年3月23日 6時) (レス) id: 29c1b2b83b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:supika | 作成日時:2020年2月12日 23時

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