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絶好のチャンス ページ1

side やまだ

どうかしたら人を殺しそうなえぐいスケジュールをこなして、やっと家に辿り着いた。
早々にソファに倒れ込んでそのまま爆睡しそうになる、でも…


「は…腹減った…」


腹の虫は容赦なく鳴いた。
えーと、冷蔵庫には大したもの入ってなかったな…。
今から材料買いに行って、料理して…って俺が飯にありつけるの何時間後??

もちろん今そんな気力は無い。


「…どっかに適当に食べに行くか」


重い腰を上げて、さっきまで来ていたコートをもう1回羽織った。




手頃な店はないか街をぶらつく。
…12月の街並みは色んな意味で冷たかった。
クリスマス1色の緑と赤のイルミネーションに、通り過ぎていく幸せそうなカップル達。

あまり長居はしたくないからさっさと帰ろう…。
Merry X'mas!なんてそこら中に書いてある文字から目を逸らし、再び歩き出した。



「お兄さん〜!どうですか〜!」


チャラい居酒屋の店員さんに声を掛けられて、
変装してるから俺とはバレてはいないけど…居酒屋はちょっと…個室の部屋とかあったら入りやすいけどなぁ…

そんな事を思って店内にチラッと目をやった。
その瞬間、見つけたのだ、彼の姿を。


「……入ります」

「え?」

「案内してください」


キョトンとした顔をした店員さんに案内してもらい、店内に入った。
向かう先は一直線。


「やっほ、伊野尾ちゃん」

「…ふぇ?やまだ?」


一応、まるメガネと帽子で変装はしているけど、その変装に見慣れている俺にはすぐ分かった。

伊野尾ちゃんは、カウンター席にだらけて座り、1人でお酒を飲んでいた。

足をぶらぶらさせて、俺の方を見た彼は特に驚いている様子もない。


「俺も一緒に飲んでもいい?」

「いいよ〜、すみませーん!ハイボールくださーい!」

「いや、俺、ハイボールじゃないやつがいいんだけど…」


この様子じゃ結構酔ってそうだな…。

何故、殺人スケジュールをこなしてきて疲れている俺がわざわざこんな事をしているのか、それには訳がある。

弱みを握らせろ→



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設定タグ:Hey!Say!JUMP , やまいの   
作品ジャンル:恋愛
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(名前)ここな(プロフ) - supikaさん» 無理言ってしまってすいません!supikaさんの作品全て大好きなので、ぜひお願いします!笑 (2020年4月3日 9時) (レス) id: f0baab4516 (このIDを非表示/違反報告)
supika(プロフ) - (名前)ここなさん» ここなさん!そんな風に言って頂けて嬉しいです!続編ですか〜〜笑 検討してみます!!笑 (2020年4月3日 6時) (レス) id: c2fc507797 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ここな(プロフ) - ほんとにもうsupikaさんが書くもの全部好きです!もうどれもめちゃめちゃキュンキュンして、全部続編描いて欲しいぐらいです!笑笑 (2020年4月3日 2時) (レス) id: f0baab4516 (このIDを非表示/違反報告)
supika(プロフ) - shootingstarhapさん» コメントありがとうございます!感情の描写が上手く伝わっているようで嬉しいです!苦労して書いた甲斐がありました…笑 (2020年3月23日 20時) (レス) id: c2fc507797 (このIDを非表示/違反報告)
shootingstarhap(プロフ) - 読みました(^^)supikaさんのお話は、2人の気持ちが知れてこの時こういう気持ちだったんだ…とか知れてお話の世界にすっと入って…。素敵なお話でした。是非この後の2人のイチャイチャをもっと見たいなと思いました。凄く癒されました(^-^) (2020年3月23日 6時) (レス) id: 29c1b2b83b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:supika | 作成日時:2020年2月12日 23時

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