愛し彼の03 ページ49
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「────っ、ぁっ、ああぁ…！！」
「っ、しょうくん、大丈夫？」
「あっ、あ、まつもと…」
息がうまく吸えないのが少し怖くて、目の前の松本に抱きつく。
松本は腰を動かさないまま俺の背中をトントンして落ち着かせてくれた。
「大丈夫？つらい？」
「ふー、大丈夫。…でもちょっと怖いから、抱きついたままでいい..？」
「….ちょっと、かわいいこと言わないでくれる…。また大きくなっちゃうよ」
松本は言った通りちょっとだけ大きくして、またゆっくり動き出す。
苦しい、気持ちい、でも苦しい、やっぱり気持ちい。
そんな気持ちが頭の中でぐるぐるする。
「ぁっ、まつもとっ、きもち…？」
「っ、うん…すごい、はじめての感覚…とってもきもちい」
「そっかぁ…松本のはじめて、うれしい…」
「っ…..俺も翔くんが初めての相手でうれしい」
高揚感とか切迫感とかいろんな感情が一気に押し寄せてきて、もうワケが分からない。
でも幸せ。
「…、翔くん、ちょっと激しくするね」
「ん…」
そういうと、松本は腰を大きくグラインドさせる。
目の前がチカチカして、松本に抱きつく。もう目を開いて松本を見る余裕もない。
でも松本の存在を感じたくて、首元に鼻を寄せる。
ああ、松本の匂い…。落ち着く。
「っ、ぁ、ぁ、く、いく…」
「うん….俺も」
松本がラストスパートをかけるように動き出すと、俺は一気に絶頂感が高まり。
気づくと意識を失っていた。
ーーーーー
ーーー
ー
「────ん・・・」
「翔くん、翔くん、起きた？」
「松本…あれ、俺…」
「翔くん気絶しちゃったから、心配したよ」
目を覚ますと、上から覗き込んでいる松本がいた。
俺が目覚めたことに安心したのか、となりに倒れ込み俺を抱きしめる。
「ごめんねー…きつかったでしょ」
「ん…、よく分かんないけど…、気持ちよかった」
「…ならよかった。もう二度としないとか言われるかと思った」
「なんでだよ。こんな幸せなことやめるわけないだろ」
松本はさらに俺を強く抱きしめた。幸福感に包まれる。
「…でも、あんなアナコンダ受け入れられるのはきっと俺だけだな。もう俺としかできないぞ」
「翔くんこそ。俺以外としちゃダメだよ」
ちょっとむくれてそういう松本。
こんな男前に愛されて、やきもち妬かれるなんて。
(俺は世界一の幸せ者か…？)
松本に、俺はお前だけだという意味を込めてキスを贈った。
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血濡れ蛍 - ぽっぷ様、お久しぶりです。ぽっぷ様の作品の、ストーリー性や、表現の仕方に感動しながら読みました。特に、『ハッピーエンドにさようならを』を読んで、思わず涙が出てしまいました。今後も期待しています♪ (2021年4月2日 13時) (
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作者名：ぽっぷ
| 作成日時：2021年1月11日 0時
