はじまりの空01 ページ41
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都内のとある進学校。
偏差値70以上の秀才たちが集まる学校で異彩を放つのが松本潤。
見た目は少し冷たい感じの、キリッとしている男。
その整った顔から学校のプリンスと陰で言われている。
松本潤に話しかければ女子が全員目を光らせ、彼女ができていないか全女子が監視している。
そんなモテ男、松本潤が密かに思いを寄せている人物を女子たちは知る由もない。
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「松本、今日ノート提出だけどもってきた？」
日直である櫻井が、ひょこっと松本の席にやってきて声をかけた。
男であっても松本には話しかけずらく、近寄り難い存在とされている。
そんな松本に気軽に話しかけるのは櫻井翔。
誰にでもフランクで学級委員も努める松本とはちがうタイプの人気者。
勝手に高嶺の花扱いされてしまった松本は、人見知りなせいもあり自然と1人で過ごすことが多い。
女子たちも“松本潤はみんなのもの“同盟を組み話しかけられない。
そんな中、フランクに話しかけてくる櫻井に、まんまと恋に落ちたのが松本。
今も内心ドキドキしながら、提出物のノートを櫻井に渡す。
「さんきゅ」
ノートを受け取ってにっこり笑った櫻井に胸が高鳴る。
櫻井のこのフランクさに心を持っていかれている人は多数。
松本もそのうちのひとり。
ライバルが多いことは松本も自覚していた。
櫻井はノートだけ受け取ると教卓のボックスに入れに行く。
櫻井との会話はこの程度。
みんなの憧れの松本も、櫻井にとってはただのクラスメイトでしかない。
1日1回あるかないかくらいの好きな人との会話が終了したと机に伏せようと思ったら。
「松本ー、今日クラスでカラオケ行くんだけど、松本も行こー！」
教卓のところで数人のクラスメイトと話していた櫻井が急に声をかけてきた。
松本を誘ったことにクラス中がぎょっとする中、櫻井に誘われたことに驚いた松本は思考が固まる。
そんな松本に再び歩み寄り、櫻井がやってきた。
「ね、松本行こうよ」
座っている松本をしゃがみ込んで下から見上げる櫻井。
そんなことされたら断れるわけもなく、松本はこくんと頷いた。
それを見たいたクラスの女子全員がガッツポーズをした。
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血濡れ蛍 - ぽっぷ様、お久しぶりです。ぽっぷ様の作品の、ストーリー性や、表現の仕方に感動しながら読みました。特に、『ハッピーエンドにさようならを』を読んで、思わず涙が出てしまいました。今後も期待しています♪ (2021年4月2日 13時) (
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作者名：ぽっぷ
| 作成日時：2021年1月11日 0時
