赤い頬04 ページ4
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俺の回答に、櫻井はますます顔を赤くした。
なんだよその顔、期待すんだろ。
「なに言ってんの...智くんと同じこと...」
「...智くんって誰だよ。彼氏？」
櫻井の口から他の男の名前が出るのが嫌で、思わずムッとした口調になる。
櫻井は驚いた顔で、慌てて否定する。
「そんなわけないじゃん！」
「だって..俺におしり触られてるときより抵抗してたし、名前読んでたし、うらやましいっていうか」
「なに言って...」
「なんで俺は拒絶しないんだよ...」
「それは....」
櫻井がミルクティーをギュッと握りしめて口ごもる。
慣れてるからとか言われたらどうしよう。
ドキドキしながら、櫻井の返事を待つ。
そしたら櫻井は
「...嫌じゃ、ないから....」
その言葉に、俺はもう限界。
完全に反応してしまった。
だってそんなんさ、あの智くんて人より俺に抵抗しないのはあれでしょ？
俺に触られるのは嫌じゃないってことでしょ？
つまりあれだ、俺のこと好きって言ってんだ。
「な、な、なに...！！あ、当たってる...！」
「無理、限界...。こんなの勃つでしょ」
「馬鹿！信じらんない...！」
手をグーにして、俺の胸板を叩く櫻井。
なにそれかわすぎる。
女子なんかよりも全然かわいいじゃねえか。
抵抗されればされるほど興奮しちゃうんですけど。
「かわい...そろそろおしりとちくび以外も触りたいと思ってたんだよね」
「へ...」
櫻井をぎゅっと抱きしめて、耳元に唇を寄せる。
俺が話すたびに息が耳にかかってくすぐったいのか、体をよじらせて。
その度に俺のが擦れるからますます大きくなる。
「変態...！」
「櫻井がかわいすぎるのが悪い。ね、学校サボって俺の家いこ。親いないから」
「やりたいだけじゃねえか...！」
「嫌じゃないくせに」
そう言って櫻井の顔を覗くと、口を紡いで、赤い頬を見せた。
それは了承ということでいいんだよね？
さらにひとまわり大きくして櫻井に殴られながら、俺は櫻井の手を引いて校門に向かう。
振り返ると、相変わらず恥ずかしそうにしている櫻井。
まだキスもしていない俺らだけど、昼間っからランデブーして。
俺はたくさん櫻井に触れた。
顔を赤くしながら俺に寄り添う櫻井。
少し空いているから窓から風が吹き込んで、櫻井の髪が揺れる。
その櫻井の赤い頬に触れてみた、小さな午後。
END
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血濡れ蛍 - ぽっぷ様、お久しぶりです。ぽっぷ様の作品の、ストーリー性や、表現の仕方に感動しながら読みました。特に、『ハッピーエンドにさようならを』を読んで、思わず涙が出てしまいました。今後も期待しています♪ (2021年4月2日 13時) (
レス) id: 94e4c8c79f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽっぷ
| 作成日時：2021年1月11日 0時
