赤い頬02 ページ2
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俺はことあるごとに櫻井にセクハラをする。
出席番号順で並ぶとだいぶ遠くなるけど、二列に並ぶと櫻井がとなりになる。
だから俺はとなりになるたびに櫻井のおしりに触ったり、軽くちくびに触ったり。
櫻井はその度にかわいい反応を見せてくれるもんだから、俺もやめられない。
どういうわけか、櫻井も強く抵抗はしないし、まあできないだけかもしれないけど。
俺の思い込みかもしれないけど、めちゃめちゃ嫌がっているっていうようにも見えない。
友達でもない、セクハラ加害者と被害者っていう謎の関係がもう1ヶ月近く続いている。
櫻井に対するこのきゅんとする気持ちはなんなのだろうかと考えても、女に飢えているという結論に至った。
男子校だし、出会いもないし、欲求不満だし。
でも友達同士でふざけあいながらのおしり触ったりはセクハラって感じもしないし、きゅんともしないんだけど...。
お昼ご飯を食べる場所を探しながら空き教室を探していたら、非常階段から誰かの声が聞こえる。
「...っ、ちょ...やめてよ...」
「まあまあ、そう言わず」
近づいていけば、聞こえるのは櫻井の声。
おやおやと思い、廊下から階段の踊り場を覗き見る。
そしたら、小さい色黒の男におしりをなでまわされている櫻井がいた。
「智くん...！人に見られる...！」
「ふふ、かわいい、翔くん」
「ちょ、意味わかんない...もう...」
智くんってやつの手を叩き落とした櫻井。
櫻井と智くんというやつの一部始終を見ていた俺。
なんか俺のときより抵抗してない？
うらやましいんだけど、あの人。
名前まで呼ばれてるし、抵抗する時のボキャブラリーが俺のときよりも多い。
慣れてるのか？
なんだ、智くんってやつは。
櫻井にセクハラしているのは俺だけじゃないのか。
あの櫻井の真っ赤な頬は俺だけのものなのに。
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血濡れ蛍 - ぽっぷ様、お久しぶりです。ぽっぷ様の作品の、ストーリー性や、表現の仕方に感動しながら読みました。特に、『ハッピーエンドにさようならを』を読んで、思わず涙が出てしまいました。今後も期待しています♪ (2021年4月2日 13時) (
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作者名：ぽっぷ
| 作成日時：2021年1月11日 0時
