拾肆 ページ15
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「一生貴方様についていきます!」
「ありがとうございます...。私達の希望の光です。」
「神のお声が聞こえるなんて、本当素晴らしいお方だわ。」
皆この鬼を崇め称える
それもとびきり嬉しそうな、
幸せを掴んだかのような顔で
一方の鬼はにこにこと親身になって話してはいるもののやはり演じているように見える
話を聞き終わり言い切った信者は何もかもが救われたかのような顔で出ていった
鬼は溜息をつく
少しの哀しさを感じさせる顔で思わず声をかけてしまった
「あの、どうしました?」
「...皆俺が神の声が聞こえると思っているんだ
けど実際は聞こえないし存在もしない」
「俺の後ろにいる神を崇拝しているだけで俺自身を崇拝している訳じゃない」
「可哀想だろう?だから俺は聞こえるフリをして話を聞いてあげるんだ。この教祖という役目を与えられたからね!」
「与えられたと言っても教祖夫婦の子供として生を受けたから仕方ないんだけど」
唐突にぺらぺらと独り言のように呟く彼は
今まで見た中で一番本心に近い
一息おいた鬼は言う
「...昔話を聞いてくれるかい?」
それは想像を絶するものだった
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花幡。(プロフ) - fstさん» え、え、嬉しすぎます(;;)(;;)ありがとうございます! (2020年3月1日 15時) (レス) id: b26279b0f3 (このIDを非表示/違反報告)
花幡。(プロフ) - 梨杏さん» ほんとですか(;;)ありがとうございます! (2020年3月1日 15時) (レス) id: b26279b0f3 (このIDを非表示/違反報告)
fst(プロフ) - え、なに、今まで見てきた中で1番最高 (2020年3月1日 0時) (レス) id: 241f940365 (このIDを非表示/違反報告)
梨杏 - 何これ良すぎでしょ (2020年1月15日 1時) (レス) id: 30541689e7 (このIDを非表示/違反報告)
花幡。(プロフ) - エリアルさん» えぇ〜!!もう有難いです(;;)感動して頂けるなんて光栄の極みです、、、 (2020年1月5日 23時) (レス) id: b26279b0f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花幡。 | 作成日時:2019年11月24日 7時