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廿玖 ページ30

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「善逸さんっ!!!」



息を切らしながら善逸さんを呼ぶ




「Aちゃん!?!?」

「どうしてここに...」




息を整えようとする私を
善逸さんは優しく背中を撫でた





「はぁ...っ...」

「あの、...青髪の子は本当に伊之助さんなの?」

「どうしてもそれが知りたいの!!
お願い...あの子に会わせて」





えっと、...と言葉を濁す善逸さんにまた胸が傷んだ

そんな私の気持ちを悟ったかのように慌てて善逸さんは口を開く






「わ、分かった!!じゃあついてきて」

「うん...」





横に並んで歩幅を私に合わせながら歩く善逸さん

少しの沈黙が流れたあと、さきにその沈黙を破ったのは善逸さんだった





「それを知ってどうするの?」

「...」





その質問の答えは明確に分かっている





「...まだいえないの。」

「そう...」





しばらく歩いていると善逸さんは足をとめた




ここは...
前に来た蝶屋敷...





「酷い重症で今はベットに横たわってるよ」

「鬼との戦いの時に...?」

「うん、意識はあるし安心して」





とても安心は出来ない





扉を開く前に息をのみこみ
覚悟をする





開くとそこには猪の被り物を被った伊之助さんがベットに横たわっている






「伊之助さん、私です。
甘味屋の一条A。」


「...。」




伊之助さんからの返答はない




「被っているそれ、外してもいいですか?」

「...ちゃんと、確かめたいんです。」

「...。」




またしても返答はないが
肯定も否定もしていないので私は遠慮なく被っていたそれを外した






「...っ..!?」






目の前に見えているのは
間違いなくこの間みた女の子だった





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むいくんガチ勢 - とっても感動しました!!!!!ありがとうございます!!!!! (2020年11月13日 18時) (レス) id: 161ba2dcae (このIDを非表示/違反報告)
チュン逸 - /////←言葉がうまく発せられない (2020年3月17日 9時) (レス) id: 561c6ca45d (このIDを非表示/違反報告)
花幡。(プロフ) - よるさん» はい!無事完結致しました(o^^o)全て読んで頂けたなんて、、ありがとうございます(泣)文才だなんて恐れ多いです(;;)新作の方もコメント下さいましたよね!ありがとうございます!頑張ります! (2019年12月30日 23時) (レス) id: b26279b0f3 (このIDを非表示/違反報告)
よる - 完結したんですね!この作品に関わらず全部面白いですね!文才に尊敬します!新作も見てるんでこれからも頑張ってくださいね(°▽°) (2019年12月30日 22時) (レス) id: bbe87bcae1 (このIDを非表示/違反報告)
花幡。(プロフ) - 愛那さん» ありがとうございます!!そう言って頂けて嬉しいです(*^^*)ご期待に添えるよう新作も頑張って作成させて頂きますね! (2019年11月23日 18時) (レス) id: b26279b0f3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花幡。 | 作成日時:2019年11月10日 18時

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