廿弍 ページ23
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「...ごめんなさい」
「そんなつもりはなかったの」
いつもの決まり文句を添えて
精一杯綺麗な笑みを浮かべる
なんとも凍えきった笑みだろうか
「ここまで好きにさせといてそれはないんじゃない?」
こっちの台詞だ馬鹿
へにゃりと笑っていた彼の顔が少し悲しさを帯びたような気がする
お願いだから
そんな顔しないで
「...ねぇ」
「何がそんなに不安なの?」
何もかも見透かしているかのような目で
善逸さんは尋ねる
不安に決まっている
こんなにも人に溺れるなんて初めてなんだから
しかも女の影があるような男
「...一つだけ聞いてもいいかしら」
「うん、いいよ」
あの娘の正体くらい聞いたっていいだろう
そう思い私は口を開く
「昨日偶然見かけたの。善逸さんと青髪の子が仲つむまじそうに街中に居たのを。」
「あのこは誰?どういった関係なの?」
善逸さんは驚いたように目を丸くすると
突然吹き出した
「っふふ、あのこはね、伊之助だよ。
あの猪頭のやつ」
「は」
間抜けな声が出る
そして全身の力がすっと抜けた
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むいくんガチ勢 - とっても感動しました!!!!!ありがとうございます!!!!! (2020年11月13日 18時) (レス) id: 161ba2dcae (このIDを非表示/違反報告)
チュン逸 - /////←言葉がうまく発せられない (2020年3月17日 9時) (レス) id: 561c6ca45d (このIDを非表示/違反報告)
花幡。(プロフ) - よるさん» はい!無事完結致しました(o^^o)全て読んで頂けたなんて、、ありがとうございます(泣)文才だなんて恐れ多いです(;;)新作の方もコメント下さいましたよね!ありがとうございます!頑張ります! (2019年12月30日 23時) (レス) id: b26279b0f3 (このIDを非表示/違反報告)
よる - 完結したんですね!この作品に関わらず全部面白いですね!文才に尊敬します!新作も見てるんでこれからも頑張ってくださいね(°▽°) (2019年12月30日 22時) (レス) id: bbe87bcae1 (このIDを非表示/違反報告)
花幡。(プロフ) - 愛那さん» ありがとうございます!!そう言って頂けて嬉しいです(*^^*)ご期待に添えるよう新作も頑張って作成させて頂きますね! (2019年11月23日 18時) (レス) id: b26279b0f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花幡。 | 作成日時:2019年11月10日 18時