地雷を踏んだ。【我妻善逸】

拾漆 ページ18

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「もんいつ、これなんかどうだ？」

「ぜんっぜんAちゃんに合ってない！！
Aちゃんはもっとこう..ふわっと、さらっと、しゃららんっと..」




あの可愛さを言葉で表すのは極めて難しい

あんな子に伊之助がもっている虫のような髪飾りは論外だ




「...なんで俺伊之助と来ちゃったんだろ」

「ふざけんな！！てめぇが連いてこいって言ったんだろ！！」

「それもそうなんだけど.....あ、」





ふと、目に止まった




「伊之助、これ綺麗じゃない？」

「あぁ！！ツヤツヤのどんぐりみてぇだぜ！！」




どんぐりって...
例え方に違和感はあるが俺はつっこむのをやめた



俺は翡翠色の宝石が散りばめられたネックレスをとり値段を確認してみる





「...いや、Aちゃんにあげるんだし損はしない」





そう、俺は明日のでーとでAちゃんに告白をしようと思う



言わずもがな
俺はAちゃんが好きだ



情けない俺にも優しくしてくれて
仕草がいちいち可愛くて...
惹かれていくのはほんの一瞬だった


理屈なんかでこの感情は表せない





今まで女の子は皆大好きだった

...けどAちゃんは何かが違う





自分でも初めての感情に戸惑いが隠せない




「はぁ...」




相手は町一番の美人さん
一方俺はヘタレ隊士



はぁぁ、とまた長い溜息をつく





「お客さん、買うの？買わないの？」

「買いますっっ！！！」

「お、おう」





うじうじしていても仕方がない

どうしようもなく好きなんだ





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