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拾参 ページ14

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「ねぇ、昼間いたあの金髪野郎は誰?」

「...ぜ、善逸さ、ん」




恐怖で呂律が回らないが答えないと殺される可能性もあるので振り絞るように答える





「名前で呼んでるなんて妬けちゃうなぁ
...まぁどの道殺すから関係ないんだけどね」

「あ、あとあのお婆さんもね!」


「っ!?」





怒りが一気に頂点に達する

こいつ...




鬼は家を見つめる
家には善逸さん、清美さんがいることを知ってるかのようだ


...不味い



恐怖に勝たなければ
善逸さんと清美さんが死ぬ

一度深呼吸してまた口を開く





「...ねぇ、貴方の名前を伺っても?」

「嬉しいなぁ、俺に興味をもってくれるなんて。
俺は一京って言うんだ」





嬉しそうに鬼は言う
顔の表情はまだ青年のような面影が残っている





「一京さん、貴方は私をどうしたいの?」

「君を鬼にして貰って俺とずっと一緒にいたいだけさ」




鬼にして貰う...?
ずっと一緒にいる...?


冗談じゃない





「さぁ!早く!あの方の所へ行こう!」


あの方、?


「いたっ...ちょっと、離して!!」




強く言うと鬼はあっさりと掴んでいた手を離した





「...僕を拒むの?」



なんて恐ろしい顔
この世の憎しみを詰め込んだような

余りの恐ろしさに身がすくむ





「...君の大事な家の人が死んじゃってもいいの?」

「っ、どの道殺す癖に!!!」





しまった、つい感情的になってしまい言ってしまった






「...気が変わった。生かすより食べる方が僕のものって感じがしていいかもしれない」

「良かったね、美しいまま死ねて」

「けど安心しなよ直ぐには殺さない」





鬼が私に近づく
私は後ずさりをしようとして転けてしまう





「いっ...」




首元を噛まれる
鋭い歯が刺さりそこから血を抜かれる感覚がはしる



少しだけ吸うと鬼は恍惚とした表情で言った




「...好きだよ、Aちゃん」


「や.....だ、ぜん、い....つ..さ..」




ん、と言い切る前に私の意識はそこで途切れた





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むいくんガチ勢 - とっても感動しました!!!!!ありがとうございます!!!!! (2020年11月13日 18時) (レス) id: 161ba2dcae (このIDを非表示/違反報告)
チュン逸 - /////←言葉がうまく発せられない (2020年3月17日 9時) (レス) id: 561c6ca45d (このIDを非表示/違反報告)
花幡。(プロフ) - よるさん» はい!無事完結致しました(o^^o)全て読んで頂けたなんて、、ありがとうございます(泣)文才だなんて恐れ多いです(;;)新作の方もコメント下さいましたよね!ありがとうございます!頑張ります! (2019年12月30日 23時) (レス) id: b26279b0f3 (このIDを非表示/違反報告)
よる - 完結したんですね!この作品に関わらず全部面白いですね!文才に尊敬します!新作も見てるんでこれからも頑張ってくださいね(°▽°) (2019年12月30日 22時) (レス) id: bbe87bcae1 (このIDを非表示/違反報告)
花幡。(プロフ) - 愛那さん» ありがとうございます!!そう言って頂けて嬉しいです(*^^*)ご期待に添えるよう新作も頑張って作成させて頂きますね! (2019年11月23日 18時) (レス) id: b26279b0f3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花幡。 | 作成日時:2019年11月10日 18時

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