アイノユウヒ2〜family Love〜

光side ページ7

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キッチンで夕飯の支度をしてると、双子が帰ってきて、少しして涼介が帰ってくる

3人の笑い声をBGMに料理をするのがいつもの事なんだけど…




慧「うるさいっ！簡単に進学とか言わないで！」

涼「…え、ごめん…」

大「なんで怒るの、慧」



何故か今日は慧が珍しく荒い口調で、涼介はしょんぼりしてるし大ちゃんは子犬みたいな顔をする




慧「涼介や大ちゃんはいいよね！いつどこでなんでも好きなこと出来て！サッカーだってお金がかかるけど、俺は好きでもない病気にお金かけなくちゃいけなくて！！そんな俺が自分の好きなように進路考えられるわけないじゃん！知ったようなこと言わないで！」




勢いよく立ち上がって、怒鳴り散らしてリビングを出た慧

取り残された2人からは、それはもう負のオーラが漂う



光「俺行くよ、2人は先に食べてて」


いつも宏太がするみたいに2人の頭を撫でてから慧を追いかける

慧が怒鳴るなんて珍しいな〜なんてどこか楽観的に考えながらも、、

これはちゃんとお話したいと思う内容



きっと慧なりに沢山考えてたんだ

それなのに気づけなかったのは、今は保護者代わりである俺たちの責任だ



コンコンコン


光「けーい、俺だけど、開けて？」




慧＆大貴と書かれたプレートの部屋は、ご丁寧に鍵をかけられていた


何回声をかけても返事をしない慧に、「じゃあ無理やり開けるよ」とヘヤピンを差し込みカチャカチャしていると、先に中からガチャっと開いた




慧「……空き巣泥棒かよ」


光「んな目真っ赤にして言うなよ笑」




飛び出した後からきっと泣いていたんだろうな、、そんな泣くほどなら溜め込まなくていいのに…

それが言えないのが慧なんだろうけど




光「うわぁ、久々に2人の部屋入ったけど、汚っ！！」

慧「ち、違うよ…大ちゃんだよ…」



いつぶり？っていうくらい双子の部屋に入るのは久しぶり

久々に入った2人の部屋は、床には洋服や教科書が散乱してて、机の上にはゲーム機

大ちゃんの机に至ってはくしゃくしゃの学校プリントがある

あとで怒ろう



光「も〜、ちゃんと片付けてね？」

慧「はいはい」




まあ座って、と慧と2人でベッドに座る



光「んで？なんで泣いてたのさ」


まあ想像は着くけど、罰が悪くなったのか顔を下にさげる慧




慧「………涼介に怒鳴っちゃった…」



ボソッと言った慧

涙がぽたぽたと落ちるのが分かる


お兄ちゃんは感動だよ、
自分の気持ちよりも弟を大切に思えることが

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