アイノユウヒ2〜family Love〜

慧side ページ45

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高「慧」


慧「……はい」


高「来てくれてありがとう｣





思わずまた泣きそうになって下を向く



久しぶりの学校で、不安だったのにクラスのみんなはいつも通り「おはよう」って迎えてくれるし、雄也も待っててくれた







普通に朝のホームルームが終わって、普通に一限が始まる







普通ってなんだろう？



ずっと、俺だけみんなと違う、普通じゃないって思ってたけど、学校に来ればみんなと同じ生徒なんだって思った



あんなに不安になってたのが信じられないくらい、学校が楽しい、そう思えた



授業も、勉強も、友達と話すのも全部楽しいんだ








キーンコーンカーンコーン



大「よっしゃ！お昼だ！！」


涼「えへっ、きちゃった！」


圭「慧、久しぶりだね」




少し普通じゃないと言えば、やっぱりお昼前には注射を打たなければいけなくて保健室に向かうことくらい


それでも、涼介が来てくれて注射してくれる



本当に痛くなくて、今まで涼介を遠ざけてたのが惜しいくらい




だから、注射も学校も苦じゃない




それを教えてくれたのは、紛れもなく隣にいる大ちゃんのおかげで、


弟なのに俺を助けてくれようとする涼介


親代わりで俺たちを養ってくれる、大切にしてくれる宏太と光


生徒一人一人に親身になってくれる担任の雄也


それに侑李や玉、圭人だって、クラスのみんなだっている








俺は周りの人達に恵まれてるんだ




感謝してもしきれない








みんなと違うことに悩んで、1度は死を選ぼうともした





それでも今こうして俺が笑えてるのは、周りの人達の、みんなのおかげ






本当にありがとう

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