大貴side ページ26
四限終わりのチャイムがなって、教室に戻る
慧がいないのは寂しいけど、一呼吸置いてから教室のドアに手をかけ、いつも通り開ければ…
玉「大ちゃん」
「慧は大丈夫なの?」
「姫は無事?」
クラスの奴らは次々に慧の心配をしてくれた
あんな噂を立てられても誰も慧が薬 物をやったなんて言わないし、ばらまかれたバックも綺麗にして慧の机の上に置いてあった
1番びっくりしたのはアイツら
慧のカバンを盗み、注射器を取り出して薬 物だと言った張本人たち
俺のとこに近づいて、粉々になった注射器を袋に入れて「わりぃ」と謝ってきた
理由も聞いてないのに壊したことは謝るって
カバンを盗んだことについては、どうやら話を聞くと彼らは盗んだ訳では無いらしい
貴重品だけ盗まれたカバンがたまたまコイツらの机の上にあって、それを見ただけで盗んではいないらしい
もとはと言えばコイツらもちょっと悪ふざけが過ぎただけで、良い奴だったもんな
高「席につけー」
少し心が軽くなったところで5限が始まった
高「さっそくだけど、さっきの昼休みの件についてだ。まずカバンを盗んだ件に関してだが、それは1個上の学年の奴だってことが分かった。お前らを盗人扱いしたことに関しては本当にすまない」
なんだ、結局カバン盗んだのは3年かよ
でもそいつのせいでこうなったんだと思うと名前も知らないその3年にイライラしてくる
高「次に、あの注射器のことについて…ここからは授業として話をする
あの注射器が何だかわかるやついるか?」
雄也がそう問うと、アイツらが手を挙げた
「薬 物とか、ドーピングとかそういうのじゃねーの?」
高「そういうものが悪い、という認識は正しいよ。それは絶対にやっちゃいけないことだからね
でも、この注射器は違う
これはインスリン注射と言って、インスリンっていう血糖値を下げるホルモンのこと。俺たちの身体には常にこのインスリンが流れているから注射をしなくても大丈夫
けど、ある病気の人はそれが自分で常に流すことが出来ない。そのため1日数回、インスリンを注射しなきゃ行けない
その病気っていうのが、1型糖尿病なんだ」
雄也の説明は完璧
担任がちゃんと理解してくれた雄也で本当によかった
「え、じゃあ慧は1型糖尿病ってこと?」
「でも姫、細いよな?」
そう、その誤解がいじめに繋がる1番の原因
糖尿病と聞くと生活習慣病の1つだと思われるが、1型糖尿病は違う
それをちゃんと理解してくれたら嬉しいな
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めおん♪(プロフ) - マさん» コメントありがとうございます!感想頂けてとても嬉しいです!是非他の作品も見てみてください! (2020年7月10日 8時) (レス) id: e177312160 (このIDを非表示/違反報告)
マ(プロフ) - はじめまして。気になって読んでみたら、とても感動してしまって、今でも涙がとまりません。すごく感動するお話ありがとうございました。まだ、気になる作品たくさんあるので少しずつ読んでいこうと思います!! (2020年7月10日 1時) (レス) id: 95edc8c60d (このIDを非表示/違反報告)
めおん♪(プロフ) - ぽむさん» ありがとうございます!!歌詞に気づいて下さってとても嬉しいです!ご拝読頂きありがとうございました! (2020年6月6日 9時) (レス) id: e177312160 (このIDを非表示/違反報告)
ぽむ - 完結おめでとうございます!!更新頻度が高くてお話も面白くていつも楽しみにしていました!エピローグで歌詞が出てきた時、鳥肌がたちました笑 楽しい小説をありがとうございました! (2020年6月6日 7時) (レス) id: 5b2251d1f0 (このIDを非表示/違反報告)
めおん♪(プロフ) - musicmans5962さん» わぁ〜!嬉しいコメントありがとうございます!次回作も頑張ります! (2020年6月3日 23時) (レス) id: e177312160 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めおん♪ | 作成日時:2020年5月18日 10時