大貴side ページ25
両親が亡くなってすぐの頃、
いつも病院に付き添ってくれたり、注射を打ってあげたり、していた両親
亡くなってからも通院はしなきゃいけなくて、宏太や光が着いていく、と言ってもバタバタしていて、結局慧は「1人でいけるよ、大丈夫」と言って1人で行かせてしまったんだ
お財布を忘れてることに気づいた俺は慧を追いかけた
そしたら慧は泣いていたんだ…
本当は1人で行きたくない、怖い、でもこれ以上みんなに心配かけたくなかった
と、その時聞いた
結局そのことを俺から宏太に話せば「素直になって良かったんだよ、無理させてごめんな」って言って、通院は2人か俺が付き添いで行くことになり、慧も治療を頑張れたんだ。
今の慧は、あの時の、無理してる慧にそっくりな顔だった。
雄也は5限の準備をしなきゃいけなくて、保健室を出た
大「…慧、本当のこと言って?話したくないんでしょ?」
慧「…大丈夫だよ?」
慧の目を話せば、すぐに逸らされた
手もとを見れば、微かに震えている手。
大「話すのやめよう?ね?俺がいるから、大丈夫」
今すぐ雄也を追いかけて、話すのを辞めてもらおう
薬 物だと言い張っていた奴らには俺からちゃんと違うということを説明しよう、そう思い立ち上がる
バシッ
その腕を止めたのは慧だった
慧「大ちゃん、大丈夫だから…薬 物やってる、なんて言われるよりは、病気のこと話す方がマシだよ…それに大ちゃんいるんでしょ?大丈夫」
大「……けい…」
慧「本当に大丈夫だよ、むしろ俺の代わりに話してくれる雄也に感謝しなきゃね」
ニッコリと笑う慧に何も言い返せない…
話すことが良いとは思う
けど、これが本当に慧のためなのかは分からないよ…
圭「俺らもサポートするから大丈夫だよ。病気のことを話したって、今までとなんら変わらないよ、大丈夫」
慧「うん」
圭「でも今日はちょっと寝とこうね、光君に迎えに来てもらおうか」
今日はゆっくり休んで、明日また会おうね
と圭人は言って布団をかけ直す
慧はまたすぐに眠って、結局そのまま光の迎えがきて、一足先に帰った
いつもだったら一緒に帰ってたと思うけど、今日は雄也の授業をちゃんと聞きたくて、学校に残る
涼介にも伝えないと、
LINEで光が迎えに来てくれて帰ったよ、と伝えればすぐに既読がついた
その後の返信は見てないけど、きっと部活は休んで家に帰ってくるだろう
…圭人の言った「また明日」という明日が、慧に来ることは無かった
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めおん♪(プロフ) - マさん» コメントありがとうございます!感想頂けてとても嬉しいです!是非他の作品も見てみてください! (2020年7月10日 8時) (レス) id: e177312160 (このIDを非表示/違反報告)
マ(プロフ) - はじめまして。気になって読んでみたら、とても感動してしまって、今でも涙がとまりません。すごく感動するお話ありがとうございました。まだ、気になる作品たくさんあるので少しずつ読んでいこうと思います!! (2020年7月10日 1時) (レス) id: 95edc8c60d (このIDを非表示/違反報告)
めおん♪(プロフ) - ぽむさん» ありがとうございます!!歌詞に気づいて下さってとても嬉しいです!ご拝読頂きありがとうございました! (2020年6月6日 9時) (レス) id: e177312160 (このIDを非表示/違反報告)
ぽむ - 完結おめでとうございます!!更新頻度が高くてお話も面白くていつも楽しみにしていました!エピローグで歌詞が出てきた時、鳥肌がたちました笑 楽しい小説をありがとうございました! (2020年6月6日 7時) (レス) id: 5b2251d1f0 (このIDを非表示/違反報告)
めおん♪(プロフ) - musicmans5962さん» わぁ〜!嬉しいコメントありがとうございます!次回作も頑張ります! (2020年6月3日 23時) (レス) id: e177312160 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めおん♪ | 作成日時:2020年5月18日 10時