大貴side ページ24
高「…もう四限始まっちゃってる…涼介は教室戻ろう。玉森も戻るぞ。」
いつの間にか昼休みは終わっていて、四限が始まって20分は経っている
涼介はきっと担当の先生に言わないで来ただろうし…
それでも、慧の傍を離れたがらず、雄也に声を掛けられても一歩も動かない涼介
大「…涼介、後は俺がちゃんと見てるから。家に帰る頃にはいつもの慧に戻ってるから、大丈夫」
…本当はそんな自信なんてない
だって、こんな慧初めて見たから…
それでも俺は慧と一緒の考えで、涼介のお兄ちゃんなんだ
涼介を不安にさせたくない慧と同じで、俺も涼介には不安を感じて欲しくない
涼「…一緒に帰るから」
涼介は真っ直ぐに俺を見てそう言った
部活大好きな涼介がそこまで言うんだ、部活より慧が大切だもんね
大「わかった、勉強頑張れよ」
涼「…うん」
涼介と玉が保健室を出て、雄也は俺の隣に座った
高「次の5限なんだけど、ちょうど俺の授業だろ?…そこで、慧の病気のことちゃんと話そうかと思うんだ。」
大「…っでも!…でも慧は…」
慧はそれを望んでない
それは雄也も圭人も分かってくれてる
でもこうなってしまった以上、話さなければ慧は薬 物をやっているという間違った捉えをされてしまう
話すのも嫌で、誤解を解くのも嫌だ…
どうしたらいいんだろう…
圭「ん〜、俺は養護教諭を何年かやってるけど、もちろん慧以外にも持病のある子はいたよ、
1型糖尿病は初めてだったけど。
話すか話さないかはそのクラスによるかな、少しでもいじめに繋がるような人達であるなら言わないっていう選択肢もある
でも、ちゃんと理解してくれるクラスなら話しても問題ない
むしろ、その子たちにとっては社会勉強の1つでもあるしね」
うちのクラスはどうかと言えば、みんな優しくて思いやりのあるクラスだと俺は思う
でもそれはあくまで俺の価値観であって、慧はわからない
でも、大丈夫
絶対に大丈夫だって言いきれる自信がある
俺が慧を守るから、それに本当に優しいクラスなんだ
玉だって、ちゃんと理解してくれたろ?
慧「………いいよ、話して…」
大「慧っ!?」
いつの間に起きていたらしい慧
しかも思ったよりすんなり話していい、と言ったことに驚いた
高「うん、わかった。ありがとうな」
慧「…うん、大丈夫」
大丈夫と、雄也を見て強く頷く慧
…あ、違う
これ、大丈夫じゃない時の慧だ…
心配かけないように、1人で頑張ろうとしてるんだ
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めおん♪(プロフ) - マさん» コメントありがとうございます!感想頂けてとても嬉しいです!是非他の作品も見てみてください! (2020年7月10日 8時) (レス) id: e177312160 (このIDを非表示/違反報告)
マ(プロフ) - はじめまして。気になって読んでみたら、とても感動してしまって、今でも涙がとまりません。すごく感動するお話ありがとうございました。まだ、気になる作品たくさんあるので少しずつ読んでいこうと思います!! (2020年7月10日 1時) (レス) id: 95edc8c60d (このIDを非表示/違反報告)
めおん♪(プロフ) - ぽむさん» ありがとうございます!!歌詞に気づいて下さってとても嬉しいです!ご拝読頂きありがとうございました! (2020年6月6日 9時) (レス) id: e177312160 (このIDを非表示/違反報告)
ぽむ - 完結おめでとうございます!!更新頻度が高くてお話も面白くていつも楽しみにしていました!エピローグで歌詞が出てきた時、鳥肌がたちました笑 楽しい小説をありがとうございました! (2020年6月6日 7時) (レス) id: 5b2251d1f0 (このIDを非表示/違反報告)
めおん♪(プロフ) - musicmans5962さん» わぁ〜!嬉しいコメントありがとうございます!次回作も頑張ります! (2020年6月3日 23時) (レス) id: e177312160 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めおん♪ | 作成日時:2020年5月18日 10時