アイノユウヒ2〜family Love〜

大貴side ページ18

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みんながお昼休みの途中、俺らは家の用事というていで遅刻してきた

クラスに入った時、妙な違和感を覚えたけど、まさかこんなことになるとは思わなかった




大「…っ！！それはっ！」

玉「だから違うって言ってんだろ！？やめろよ！」


「玉森まで味方すんの？警察に捕まりたいのか？」



盗まれた慧のカバンが何故か今目の前でばらまかれていて、何故かその中の注射器を取られ薬 物をやってると言われてしまった

腹が立って、ドラッグなんかじゃないと怒鳴ってやりたかったが、隣にいる慧は絶対に病気のことを話して欲しくないことを知ってる

唯一病気のことを打ち明けた玉も、慧が他の人に話して欲しくないことを知ってるから、言わないでくれたらしい


これが良いのか悪いのかは分からないけど、良くはないことは確かだ



どうしたらいいか、

注射器を振り回されでもして誰かに刺さっても危ない




ｶﾞﾗﾗﾗ


高「お前ら何やってんだ！？」


雄也が教室に入ってくるのと同時に慧は教室を飛び出した


大「慧っ！！」



追いかけようかとも思ったけど、雄也が俺の腕を掴んだから追いかけられない



高「何やってる、それを渡せ。」


「これは俺のじゃない。慧だぜ？アイツ薬 物やってんだ！早く警察呼べよ！」


高「っいいから渡せっ！！！！」




雄也がキレてるのを初めて見た

一瞬で教室が凍りついて、心配してた周りのみんなも、俺らも、静かに席に座る

慧の注射器を薬 物だと言ってたソイツらも注射器をその場で机に叩きつけ置いた



大「っっ！！！」



机の上に粉々になって割れた注射器

それ1本で慧の命に関わるんだ、その1本が宏太とひかが働いて買ってくれる慧の命を繋ぐ薬なんだ

そう思ったら俺の怒りは止められなかった




大「ってめーら…いい加減にしろよ」



立ち上がった勢いでガタンと机が思いっきり倒れるがそんな心配していられなかった


怒りの赴くままに振り上げた拳をソイツらに思いっきり突きつけてやろうとしたら…








高「っストップ……っ…慧はそれを望んでねーだろ…」


大「…っっ！！」





…雄也に止められたんだ



悔しかったんだ、

コイツらを殴れなかった事じゃなくて、なんの当てつけもなく薬 物をやってると言われたことが






高「玉森、慧のとこ行ってやってくれ。…お前ら、それ何だか知ってんのか？」


「薬 物だろ？注射器なんか持ち歩いてる奴と同じクラスなんて怖くてしかたねーよ」

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