アイノユウヒ2〜family Love〜

大貴side ページ12

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光「ほら早く食べて学校行きなさーい！慧は注射！」




なんて朝から声を大にしてるのは次男の光。



俺は眠い目を擦りながら今日も「大ちゃんやって？」と注射器を片手に持って来るであろう慧を待ってると…






慧「涼介やって！」






えっ！？




思わず眠い目をかっぴらいた。




だって、あんなに俺にしか打って欲しくない！みたいだった慧が涼介に注射器を渡してるんだもん！


涼介も満更でもない顔してるし







大「え、慧なんで！」


慧「だって涼介上手いんだもん」






いつの間にそんな仲になったのか知らなかったけど、なんかちょっぴり役目が取られたみたいで寂しくなった




先に1人で朝ごはんを食べていると「ごめんって笑」と慧が言ってくれたので良いとする。







それから朝ごはんをしっかり食べて、学校へ登校する



いつも通り、途中で涼介と侑李と分かれて俺らは自分たちのクラスへ入り、朝のSHRが始まるまでクラスのヤツらと談笑していた



高「はーい席つけ〜」



もうそんな時間？
と時計に目をやるとあっという間にSHRの時間

最近ご飯をゆっくり食べるせいで家を出るのが少し遅くなった

だんだん遅刻ギリギリになってくのは知らんぷりしよう




高「今日は大事な話がある。ココ最近学校で貴重品が盗まれる事件が増えてる。各自気をつけてくれ」




雄也が真面目な話をしだしたと思えば、どうやら財布泥棒でもいるらしい


そう言えば涼介のクラスでもカバンや財布を取られた人がいるって言ってたっけ



慧「大ちゃーん！１、2限体育外だって！」



内容を聞けばどうやら持久走大会の練習らしい

長距離を走る、つまり有酸素運動の時は低血糖を起こしやすい

事前にインスリン注射の量を減らすか、糖分補給をするかが大切になってくる

朝食時はいつも通りの単位を打っていたので、今日は糖分補給をさせよう



大「慧、ブドウ糖食べてからね」

慧「わぁーってるよ〜」



なんて言いながらカバンからブドウ糖を取り出してパクッと食べる

何かあった時のために少しポケットに入れときな？と言ってるのに「へーきへーき」という慧の代わりに俺が少しポケットに入れた


持久走やりたくねー、なんて言ってる割に、玉の元へ走っていった

体力ないんだから今は走んない方がいいんじゃないの？
と思いつつも、そろそろ集合の時間なので急ぐ









…この時はすっかり忘れていた、、

机の上に出しっぱなしにしていたカバンのことを

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