貴族との出会い2 (ページ26)

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[宮舘side]

ふとAちゃんの顔を見ると泣いていた

宮舘「どうしたの…？」

彼女の涙を拭いながら聞くと俯いてしまった

宮舘「俺には、話せない…？」

少しかがんで目線を合わせる

『涼太さんだから、話しにくいんです』

どういうことなんだろうか

宮舘「ごめん、俺のせいでなにか傷つけちゃったのかな」

なにか傷つくようなことは言ってないか過去の発言を振り返る

しかし彼女は首を横に振る

『ちがくて…っ…』

ごめんなさい、と泣きやもうとするAちゃん

そんな顔されたら苦しくなる

抱きしめそうになる気持ちを抑えて、彼女の頬に両手を添える

宮舘「なんでも受け止めるから、話せそうなことはなんでも言ってほしい」

すると顔を上げて、俺の手に自分の手を重ねた

『涼太さん、貴方は、私と一緒にいちゃいけない人ですよね？』

そういうことか

SnowManなのを知ったのか

言ったら会ってくれなくなると思ってずっと言えてなかった

いつかちゃんと言わなきゃと思ってたけど、離れられるのか怖くて後回しにしていた

宮舘「隠すつもりはなかったんだけど、
SnowManっていうグループで活動してる」

彼女の手に少し力が入った

宮舘「でも一緒にいちゃダメだなんて、そんなことないんじゃないかな…」

『YouTubeも、LIVEも見ました。すごい歓声を浴びてて、貴方を想ってる人がたくさんいるんだっていうことがすごく伝わってきました

住む世界も違うっていうのもすぐに理解しました』

あ、なんか離れられそう

距離を感じる

『貴方と、涼太さんとこうやって一緒に過ごしたいって思ってる人は沢山いると思います

私なんかが一緒にいていい存在じゃないって思ったんです』

話しながらまた涙を流す

『こうやって一緒にご飯食べたり散歩したりするの、すごく楽しかったですけど、私じゃない方がいいと思います

今日で、最後に…』

これを言われたら終わってしまうと思った

俺は彼女を抱きしめた

『…！？』

宮舘「もう離れられなくなっちゃったんだよ」

『どういう…？』

彼女の肩を掴んで目を合わせる

宮舘「好き」