貴族との出会い2 (ページ20)

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[貴女side]

康二くんと電話してから、好きという気持ちと上手く向き合いながら涼太さんのことをポジティブに考えられるようになった

まだわからないことだらけだけど、今まで一緒に過ごしてきて涼太さんは真っ直ぐな人であることだけは確かである

涼太さんのことが好きだと気づいてから特に進展もなくただ散歩したりご飯を食べたりする関係が続いた

涼太さんに意識してもらいたいって思うこともあるけど今のままの関係性を続けた方が長く一緒にいられると考えた結果、何も出来ずにいる

そうそう、あの時好きな人できたって連絡してきた友達はその人と付き合うことができたんだって

すごいよね、私はなにも進展してないのにあっちはもうお付き合いしてるなんて

今は昼休み

新しい彼氏ができた友達の惚気話をみんなで聞いてるとこだった

「てか久しぶりにAの家行きたいんだけど」

『え、唐突…』

「ほら、前回A風邪ひいて行けなかったじゃん！
お兄さんもいたし！」

あぁ、涼太さんに看病してもらった時のか

『あれは仕方ないよ…笑
でも久しぶりにゆっくりしたいね、みんな家おいで』

「やったー！」

「Aの作るご飯食べたかったんだよね〜！」

「いつにするー！？」

久しぶりにみんながうちに来るから、料理頑張っちゃお

「そうだ！観たいDVDあるから持って行ってもいい？」

『構わないよ』

「ほんと！？ちょっとみんなで観ようよ！」

「いいね、楽しみ！
今週の金曜日か土曜日の夜はどうかな？」

「私はどっちもあいてる〜！」

金曜日か土曜日ね…

土曜日はもしかすると涼太さんと何がするかもしれないし…

未定だけどあけておこう

『そしたら金曜日の夜はどう？』

「金曜日あいてるよ！」

「「私も〜！」」

『じゃあ、金曜日の授業の後でいいかしら？』

「おっけー！」

「ちょー楽しみなんだけど！」

ということで、久しぶりにみんなと宅飲みすることになった