ぬくもり

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翔太side

次の日、まだ会社に行けそうにないから休むことに。

その日は土曜日で、休みで家にいる辰哉とか亮平とかを見て、いつのまにか休日出勤が当たり前になっていたことに気づく。最近は休みがあったとしても一日中寝てることが多くて、Aもラウも久しぶりに見たかも。


『あー、しょーたくんだ！』
ラ「しょーたくん！」

って目をキラキラさせて嬉しそうに飛びついてくるAとラウ。そうこれ、俺にくっついてくる2人も久しぶり。


『今日はおやすみなの？おうちいる？』
「うん、今日はお家にいるよ」

っていうと、喜ぶ2人。俺と遊べるだけでそんなに嬉しい？ってにやにや。


Aとラウも翔太と遊べなくて寂しがってたんだよっていう涼太の報告に、

『そう、しょーたくん、いそがしいから…』

ってしょんぼりするA。小さくてもそういうのって子どもは敏感なんだな、小さい2人にも心配かけてたんだなって実感した。


「最近遊べなくてごめんな？今日はお休みするからさ、遊ぼうよ」
『いいの？やったー！』

って嬉しそうなAとラウ。

しょーたくんとなにしよー、しょーたくんだからやっぱりおえかき？それともでんしゃする？って2人で話し合ってる。


翔太まだ本調子じゃないから静かに遊んでね、ってどこまでも気を遣ってくれる涼太。

じゃあお絵かき！って早速紙と色鉛筆を持ってきてお絵かきする2人を眺める。俺は描かないよ？


『しょーたくん、あげる！』

ってAがくれた絵は女の子らしく、いろんな色を使って描かれてる。描かれてるのは俺、かな？


「これ俺？」

『そう！しょーたくん！はやくげんきになりますように！』


もちろん嬉しいんだけど、なんかいつもより感動しちゃって、気持ちが溢れて目の前のAをぎゅっと抱きしめる。

久しぶりに触れたAはちょっと大きくなってる気もしたけど、あったかくて柔らかくて幸せな気持ちになった。

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