ぬくもり

4.普通自動車第一種運転免許 ページ21

照side

『ねぇ、ブレーキって右だよね？』
アクセル左？

って。今日は何かというと、Aが免許とってから初めての運転。監視役として助手席に俺と、後部座席に翔太、亮平、と最強の布陣。


大学生になると周りが教習所に行き出してるのに触発されて、Aも通い始めた。

真面目なAはこつこつ通ってたらしくて、気づいたら無事免許取得。本人はもう通いたくないって言ってるけど。



せっかく免許とったんだから乗らないともったいないよねって休みの日に練習することにした。

初心者マークなんて久しぶりにつけた。


「合ってる合ってる、ほんとに免許取った？」
『一応確認しただけ、一応ね』

こわ。普通間違える奴いる？

初っ端からアクセルとブレーキ間違えそうなAに不安を覚える。まだ家出てもいないんだけど。


俺のじゃなくてうちの車だからちょっと大きめで、まず家出る前にぶつけないかハラハラ。

『ええ待ってこわいこわい、動くんだけど』

そりゃそうだろブレーキ離したら。

『ねえ、そっち大丈夫？』
翔「余裕だよそのまま行けって。全然進んでねえよ」
『しょっぴーちゃんと後ろ見てて！』
翔「見て言ってんだよ。お前ミラーも見ろって」
亮「俺反対側見てるよー」

って後ろの翔太も何故か軽くパニックで騒がしい車内。対して冷静な亮平。


『やっぱ無理かもぉ』
って弱気な様子だから、

「これは慣れだって、サポートしてやるから。」

『ほんと？お願いだから早く言ってよ？』
先に謝っとく、事故ったらごめん

だなんて、まあ不安しかないけどとりあえずスタート。

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