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(貴方side)
……うっそでしょ?…私……マジ?
漫画なら絶対ズーーンって効果音付いてるわ、今の私
「……A、雰囲気重すぎね?」
「はっ、愛蔵!」
「んだよ」
「昨日ってさ…私、どうやって家帰ってた…?」
お願いよ、愛蔵
お願いだからさ、勇次郎が言ってた通りじゃないこと言って
……なんて願いも虚しく
「勇次郎に背負ってもらって帰ってたな。お前ぜんっぜん起きねからビビった」
ケロッとそう言いながら、カウンターの椅子に座る私の隣に座ってギターのカタログを捲り始める愛蔵。
『はぁー、アイツに完璧場所取られた…』とか不機嫌そうにブツブツ言う愛蔵は、凹む私なんか目に入っていないらしい。
「私さ……朝気付いたらベッドで寝てた」
「?…おう」
「…昨日の記憶全くないわけよ」
「?お前どうやって寝たんだよ」
「………勇次郎が私の家に入って寝かせて帰ったらしい」
「…………マジかよ」
「しかも私、抱き枕と一緒に寝る人間でさ」
「幼稚園児だな」
「………勇次郎を抱き枕代わりにしてたらしい」
「ぶっははは!!」
おい愛蔵、笑うな
私にとっちゃあ死活問題なんだよ
「マジかよお前…っ…あっはははは!あー、超ウケる」
「ウケねえんだよ、こんちくしょー」
「んで?で?」
なんでそんなワクワクした顔してんだ愛蔵
「…撮られた写真拡散されたくなかったらピアノ弾けって脅された。昨日僕が運んであげたんだからお礼よろしくって満面の笑みで」
「俺その写真見てえんだけど」
「見んなよ!興味持つな!」
「A?弾く気になった?」
「うぎゃあ!いつからそこにいたの勇次郎!」
「誰かさんが僕に脅されたーとかウソ言ってたあたり」
「ウソじゃないじゃん!?脅しだったじゃん!?」
私がピアノを弾くのを渋りまくって渋りまくったら、もうピアノはいいから近くのたこ焼きとクレープ奢れって言われた。
え、何故に
何が嬉しくて二人に奢らなきゃ_______
なーんて思ってたら、口に出てしまっていたらしい。
『ん?』って勇次郎の真っ黒笑顔、再び炸裂。
結局二人に奢ることになったわ
え、なんで愛蔵まで??
意味分かんないんですけども
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若葉 - あぁぁぁぁ!!待ってましたぁぁ!私の好みにドストライクです! (2022年11月19日 16時) (レス) @page28 id: 7981b3d9d1 (このIDを非表示/違反報告)
朔藍(プロフ) - ひよっこさん» 大丈夫ですよー!ご心配ありがとうございます。 (2022年8月3日 19時) (レス) id: 7586c4e066 (このIDを非表示/違反報告)
ひよっこ - 掛け持ちして体、特に頭は大丈夫ですか‥?パンクしていませんか (2022年8月3日 17時) (レス) id: 91bebd90a7 (このIDを非表示/違反報告)
朔藍(プロフ) - ひよっこさん» 私はどっちも好き…ですね……曲を聴きながら書くことが好きなんですけど、好きな曲が一筋縄ではいかなかったり切なかったりするストーリーの恋愛曲が多くて。そういうのを聴いてると自然と物語もそっち寄りに…って感じです… (2022年8月1日 17時) (レス) id: 7586c4e066 (このIDを非表示/違反報告)
ひよっこ - 朔藍さんは甘々とシリアス どっちがお好きですか、私は甘々と溺愛系が好きです。 (2022年8月1日 15時) (レス) id: 91bebd90a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朔藍 | 作成日時:2022年7月30日 20時