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(貴方side)
「へー…じゃあ二人でユニット組んで……アイドルデビューすると」
「「………」」
「ねえ、ちょっとはしゃべろうとか打ち解けようとかないわけ??君たち??」
「「ない」」
声揃うとか仲良いな、おい
一人心の中でツッコミを入れていれば、あんまんを食べていた勇次郎は『はあぁぁぁぁーーー』とバカでかい溜め息を吐き出した。
「…そもそも僕がソロでいくつもりだったのに。オマケついてきやがって」
「はあ?俺がソロでだわ」
「そうかそうか、分かったよ、分かったから」
「「絶対分かってない」」
「った!うぐっ」
飛んできた脳天チョップ。
続けざまに口に押し付けられたあんまん。
……男子二人からの一斉攻撃はキツイて…
「あ、このあんまんおいしい」
「僕の取らないでよ。返して」
「勇次郎が押し付けてきたよね??ね??愛蔵??」
「知らね」
「あっっっそうですか」
理不尽すぎないか、勇次郎クンよ
愛蔵も見てたでしょうが、めんどくさいってか
「返して、僕のあんまん」
「え、ヤダ」
こうなったら意地でも返さないから
これ全部食べてやる
私が持っているあんまんに手を伸ばしてくる勇次郎。
椅子から立ち上がって避ければ、勇次郎も立ち上がってきた。
え、
ジリジリ距離を詰めてくる勇次郎から逃げるように走ってカウンターから出る。
そうすれば何故かニヤッと意地が悪そうに瞳を光らせる勇次郎が追いかけてきた。
「え、追いかけて来ないでよ!」
「やーだ」
「ちょっ、足速いって!」
「A足おっそ。運動したら?そんな食べてばっかじゃなくて」
「煽りキレッキレかよ!運動不足で食べてばっかって分かってんだから言うな!」
「はーい追いついた」
「重い重い!どけ勇次郎!ギブ!!」
「あっははは、やーだよー、はははははっ」
私に追いついた途端後ろから抱き着いてきやがった勇次郎。
ぎゅーって思いっきり力入れてくるもんだからきついったらありゃしない。
「あ、愛蔵!ヘルプ!」
「…距離感バグってね?てか勇次郎のやつ、あんな笑うんだな」
「愛蔵!」
「おー、A頑張れよー」
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若葉 - あぁぁぁぁ!!待ってましたぁぁ!私の好みにドストライクです! (2022年11月19日 16時) (レス) @page28 id: 7981b3d9d1 (このIDを非表示/違反報告)
朔藍(プロフ) - ひよっこさん» 大丈夫ですよー!ご心配ありがとうございます。 (2022年8月3日 19時) (レス) id: 7586c4e066 (このIDを非表示/違反報告)
ひよっこ - 掛け持ちして体、特に頭は大丈夫ですか‥?パンクしていませんか (2022年8月3日 17時) (レス) id: 91bebd90a7 (このIDを非表示/違反報告)
朔藍(プロフ) - ひよっこさん» 私はどっちも好き…ですね……曲を聴きながら書くことが好きなんですけど、好きな曲が一筋縄ではいかなかったり切なかったりするストーリーの恋愛曲が多くて。そういうのを聴いてると自然と物語もそっち寄りに…って感じです… (2022年8月1日 17時) (レス) id: 7586c4e066 (このIDを非表示/違反報告)
ひよっこ - 朔藍さんは甘々とシリアス どっちがお好きですか、私は甘々と溺愛系が好きです。 (2022年8月1日 15時) (レス) id: 91bebd90a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朔藍 | 作成日時:2022年7月30日 20時