24 ページ24
(貴方side)
夏休み終盤は毎年恒例課題詰め込み期間で。
無事なんとか前日に軽く徹夜で回答を写しつつギリッギリのところで終わった。
夏休み明けテストは散々でしたけども
テストの存在自体を忘れてた私のせいでありますけども
回答を写したから内容が頭に入ってなかった私のせいですけども
榎本も柴崎もテストの結果が散々だったらしい
なんならもう振り切ったレベルで
謎の仲間意識芽生えるよねこういうのって
一人そんなことを考えながら店番をしつつおじさんにもらった焼きそばを食べる。
今お店にいるのは見覚えのある常連の人2.3人だからカウンターで焼きそばを食べていても問題ない…だろう。
時間がゆっくり流れていくような、穏やかで静かな空間。
そんな空間を引き裂くかのごとく
「「ちょっと部屋借りるから/な!」」
中学の制服らしき服を着た勇次郎と愛蔵が我先にというようにバタバタと入ってきた。
私の返事なんか元から気にしていないらしく、ポカンとしている私をそのままに二人は奥の部屋に入って行く。
……えーっと…何事?
あ、でも確かいつも二人が使ってる部屋のピアノ、調律してもらったっぽいし
また勇次郎ピアノ弾いたりするかな
聞きに行こうかと、持っていた割りばしを置いて立ち上がれば何故か勇次郎が一人でドアを開けてこちらを向いていた。
私の後ろに何かあるのかと後ろを見てみるけれど、後ろには特に何もない。
何だったんだ?と思いながら顔の向きを戻せば、さっきまでそれなりに距離があったはずの勇次郎が目の前に来ていた。
その手に持っているのは、ヘッドフォン。
それも、確か愛蔵のやつ。
わけが分からず頭上にハテナをいくつも浮かべまくる私に、勇次郎は問答無用と言うかのようにヘッドフォンをつけてくる。
「僕がいいって言いに来るまでそれで何か聞いてて」
「え?何でまたそんな_______
「さっきデビュー曲もらってさ」
「……デビュー…曲……え、やば!」
え、ヤバくない?デビュー曲……
本物のアイドルみたい…ってほんとに二人ともアイドルになるんだけどさ
この前、二人で合わせるのが上手くいったってめちゃハイテンション愛蔵から電話きたし
91人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
若葉 - あぁぁぁぁ!!待ってましたぁぁ!私の好みにドストライクです! (2022年11月19日 16時) (レス) @page28 id: 7981b3d9d1 (このIDを非表示/違反報告)
朔藍(プロフ) - ひよっこさん» 大丈夫ですよー!ご心配ありがとうございます。 (2022年8月3日 19時) (レス) id: 7586c4e066 (このIDを非表示/違反報告)
ひよっこ - 掛け持ちして体、特に頭は大丈夫ですか‥?パンクしていませんか (2022年8月3日 17時) (レス) id: 91bebd90a7 (このIDを非表示/違反報告)
朔藍(プロフ) - ひよっこさん» 私はどっちも好き…ですね……曲を聴きながら書くことが好きなんですけど、好きな曲が一筋縄ではいかなかったり切なかったりするストーリーの恋愛曲が多くて。そういうのを聴いてると自然と物語もそっち寄りに…って感じです… (2022年8月1日 17時) (レス) id: 7586c4e066 (このIDを非表示/違反報告)
ひよっこ - 朔藍さんは甘々とシリアス どっちがお好きですか、私は甘々と溺愛系が好きです。 (2022年8月1日 15時) (レス) id: 91bebd90a7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:朔藍 | 作成日時:2022年7月30日 20時