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────伊野尾side
静寂は、一瞬だった。
「なんで？」
きょとんとした、知念の声に、涙でぐちゃぐちゃであろう顔を上げた。
「な、なんで……??」
「いのちゃんは、俺らがいのちゃんの親みたいに壊れてっちゃうと、思ってるの？」
「壊れてくかもしれないよ……」
俺だって、あんな突然家族が崩壊するなんて、思ってもなかったんだよ……
だけど知念は、俺の言葉を聞いて鼻で笑った。
「そんなヤワじゃないし。大体さ、いのちゃん自分が悪いって思ってるみたいだけど、全然そんなことないんだからね?!暴力振るう親なんておかしい、そんなのおかしいから！」
語尾が震えたと思ったら、知念の可愛い顔が一気に歪んで、俺に抱きついてわんわん泣いてきた。
「なんで伊野尾くんが気負うの。親は子供を愛す義務があると思う……」
「病気になったモン勝ち、みたいな、そんなのずるいよ。それでずっといのちゃんだけ苦しみ続けるなんて、そんなのってない。」
みんな……
目の前がぼやけて、頬に温かいものが流れ落ちる。
「伊野尾。」
聞いたこともないような優しい薮の声。
「あのとき暴力振るわれてるのを知ってて、助けられなかった…ごめんな？」
違う……この優しい声、聞いたことある……
「薮のせいじゃないよ…」
「うん、ありがとう……伊野尾のせいでもない」
あぁ、この声は……
「伊野尾が悪いんじゃない。伊野尾は悪くない……！」
俺の方を掴んで、俺の顔を見て泣きながら言う。
妹は目を覚まさず、親に捨てられ、全て失ったあのとき、あの病室で、大丈夫って言ってくれたときの声も、薮は、こんな優しい声だった……
「みんな、離れてかない……？」
「あたりまえ」
「みんな、俺のこと、嫌いにならない……？」
「あったりまえだろ、な？」
『もちろん！』
……そっか
何だ、簡単なことじゃんか……
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あかり(プロフ) - いのひかゆうやさん» リクエストありがとうございます。更新滞っていてすみません。遅くなりますが書かせていただきます！ (2018年5月13日 8時) (
レス) id: 0083b728f1 (このIDを非表示/違反報告)
いのひかゆうや(プロフ) - 伊野ちゃんが胃腸炎になる話がみたいです！看病は�睫擇任�願いします！ (2018年5月13日 7時) (レス) id: ea5a7786b3 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - いのーゆーりさん» 催促すみません。お返事なければこちらで勝手に決めさせていただきます (2018年3月9日 13時) (レス) id: 0083b728f1 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - いのーゆーりさん» リクエストありがとうございます^^*突然というのは、慧くんが何か熱などを我慢していたからなのか、それとも本当になんの前触れもなくということなのか、希望はございますか？ (2018年2月25日 15時) (レス) id: 0083b728f1 (このIDを非表示/違反報告)
いのーゆーり - こんにちは！リクで、カフェに圭人といのちゃんが行って飲んでたら突然いのちゃんが倒れるっていう話をお願いします！ (2018年2月25日 12時) (レス) id: ce7e91a931 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あかり | 作成日時：2017年1月8日 10時
