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問 【前編】 ページ11

「ぐぅぅぅぅぅ!!!!うっるせぇんだよぉっ!」



その後、美文さんはみっちり叱られたのでした。おしまい。

「ごめん、教えてなかった…寝るの邪魔すると激おこになる。その状態をブラックセイサクと呼ぶ。」

はやく教えといてほしかった。ブラックセイサクまじこえー
『お、おーけー了解しました』

blackっつうかpitch‐black…かな?
ホント黒いもん。
否、暗い?もん。
でも、なんか新しい(?)一面が見えて面白い…?
いや、絶対面白くない!
怖い
の間違えだ!

「うぅ、セーサクに怒られたよーっ!フミ、ただ、ただ…大声出しただけなのにー!あっ!また怒られるっ、やぁだ…」

トラウマ抱えたな、こりゃ。
でも、美文さんって怒られてもあんまり凹まないタイプっだと思ってたんだけど
これもまた予想外だ。

『ん…まっ!皆さん、と、取りあえず…聞きたいことが…一つ………二つ、三つ、四つ?」

「疑問系にするな…、増やすな…!」

少し小声で雲羽が言う。
あれ?こいつ、清作さん見ながら小刻みに震えてないか?
こいつもまたニュー・トラウマだな
で、でも、あの…あいつが?
うっ、やっぱ、やべーよ清作さん
後輩からの信用どころか、怖がられて近寄れられなくなってるんじゃない?

「で、なんだよ?」

『あっ、ごめんなさい、考え事してて…そーっすね、えっと
クエスチョンナンバーone!【チャーラン!】
ここから反対側の世界なのに、なぜ僕が才能を持っていると知ったのですか?』

少し考え込むように、良勝さんが頭を抱える

『じゃあ、その質問は後にして!
クエスチョンナンバーtwo!【チャーラン】
ここの世界からの視点で、僕の住んでた世界…つまり、コッチで言うと“あっちの世界”はどんな感じで見られているのですか?』

「そうね…伝説、迷信、作り話…って感じかな?」

じゃ、僕超凄い人じゃない???
いやいや、ホントに!コッチの世界ではむっちゃ凄い人じゃない!?

『わーお!っ、じゃあ、やっぱ僕って、凄っ!あっ、さーせんっ
クエスチョンナンバーthree!【チャーラン】
才能を持っている人は、何か共通点があるの?』

「やっと、まじめなやつ来たわね…いいわ、私が答えてあげる。あの、ね?良勝さんの才能“頭脳”っていうiQが凄くいいみたいな才能なんだけど、それを以てしてもわかんないの…色々調べたんだけどね?」

そっか。って、ああ!そーゆーこと!良勝さんは、最初「これでも頭良いんだかんなっ!」って、才能のことだったんだ!

問 【後編】→←黒



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作者名:白井ユエ | 作成日時:2021年5月24日 18時

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