#２４ ページ24
【鬱大先生】
現在消灯前。
自分は、いつもはあまり行かない総統室に自ら出向いた。
理由？なに、ちょっとしたクレームってやつ。
３回丁寧にノックをする。
「ぐるちゃあん、いるぅ？」
数十秒もすると、まだ軍服姿のグルッペンが扉をあけて手招きした。『何の用だ。』そう言いたげに顔を歪ませて。
ごめんなぁ、グルちゃん。貴重なお休みを汚してしもうて。
なんて、同様に顔で示す。
ソファに対面式で座ると、時間も時間なのですかさず話題を切り出した。
「グルちゃん。…とんちが可哀想やない？」
「は？」
予想内の反応に乾いた笑いをもらす。
「せやから、トントンは異性と１つの部屋におるわけやろ？なのに行為の１つもできないなんて、可哀想やと思わん？」
しかも、あの感じだとトントンはAちゃんのことが好きだ。
俺だって、好きな子と同じ部屋にいたら２、３発してしまうかもしれないのに、それを必死になって我慢している。
こんな哀れなことがあるか。
しかし、グルッペンもなかなかの冷血漢だ。
「で？それはお前には関係ないやろ。トン氏に言われたならまだしも、憶測で物事を語るな。」
「ちゅめたい…。」
もうおねむなのかな、イライラしている。
でも、関係あるんやな、それが。
「最近トントンの態度が悪い。…いや、訂正するわ。トントンの『機嫌』が悪い。
たしかに書類終わらせなかったんも悪いかもしれへんよ？でも、いつもよりあたりが強かったんや。
…どう思う、グルッペン？」
数秒空気が止まったように動かなかった。
耳に響くのはアナログ式の時計の音だけ。いつのまにか、時計が指し示す時刻は１０時５５分。
「…なるほど。発散もできずに、それが八つ当たりとなってお前らに。なのに、どんどん不満は溜まっていく一方…と。」
そういうことや。
気難しそうな顔をして考え込むグルッペンに、『１つ提案があるんやけど』と持ちかけた。
「トントンに…Aを襲わせへん？」
「…はぁ？」
今度はさっきよりもキレのない『は？』。
怒っているとか、反論しているというよりも、呆れた、というような感じだった。
まあまあ、聞いてよグルちゃん。
「ようは、その溜まっとるもんを全て出させたらええんやろ。せやったらそれが１番早いやん。それとも他に方法でもあるん？」
時間も迫ってきて、だいぶ早口になる。
グルッペンは『一旦落ち着け』と気持ちを制御させた。
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夜飴月／黄泉月(プロフ) - りんごさん» コメントありがとうございます。そろそろ終わりなので、私生活が安定してきたら更新します…！！ (2019年10月8日 19時) (
レス) id: 89c3a7601e (このIDを非表示/違反報告)
りんご - はじめまして！好きです(唐突な告白)気長に更新待ってます！ (2019年9月29日 17時) (レス) id: ed57538bc3 (このIDを非表示/違反報告)
夜飴月／黄泉月(プロフ) - 月さん» コメントありがとうございます。私生活が忙しく、なかなか更新できずにすみません…。 (2019年5月25日 15時) (レス) id: 89c3a7601e (このIDを非表示/違反報告)
月 - 好きすぎる！ (2019年5月23日 6時) (レス) id: 235ab58054 (このIDを非表示/違反報告)
有 - 夜飴月／黄泉月さん» はい！楽しみに待ってます！ (2019年5月5日 0時) (レス) id: 4839ac1ad2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜飴月／黄泉月 | 作成日時：2019年1月18日 20時
