Snow Man's Girl

▲私の幼なじみ ページ27

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@You








『ぎゃー！！青木くん可愛いよ〜！！』





カーテンにくるまるみっちーに、頭ぽんぽんのテクニックの幅が広すぎる蓮たちが主演の消えた初恋を観ながら、あまりのキュンキュンシーンの多さに私の悲鳴は止まらない。


クッションをパシパシ叩く手は動いたり止まったりで、
感情もさっきから忙しくて困る。





『こんなに可愛いとか聞いてない！』





思わずついて出た言葉は、みっちー演じるピュアッピュアな青木くんと、
蓮がそのまま登場してるみたいな井田くんの2人に向けたものだったけど、





目黒「俺が？」





目を合わせてきて言われたその言葉に、
蓮とみっちーが、って言うのはなぜか癪(しゃく)で、
みっちーが！、ってわざと返す私はきっと可愛くない。


なんだよそれ、ってクシャッと笑う蓮を横目にテレビに視線を移すと、
ドンピシャなタイミングで流れるSecret Touch。


井田くんの表情と、曲の切ないメロディがマッチして、うん……最高。





『蓮、すごいよ』





やっぱり言いたくなった言葉に、蓮は瞳を揺らして驚く。


………私、そんなに褒めるの珍しいのかな。





『連ドラの主演したいっていう夢叶えて、主題歌も担当して、ほんとすごいよ』





案外すらすらでてきた素直な気持ちをそのまま言うと、





目黒「……あっ、うん、ありがと」





目を合わせずに言われた素っ気ない返しだけど、
それが照れ隠しなのは分かってる。


その気持ちを伝えたくて、いつもみたいに、でも少しだけ井田くんに寄せて、蓮の頭をそっとなでた。

蓮は頑張ってるよ、って一言添えて。


どんな仕事にも真っ直ぐ向き合う蓮の背中は、たのもしくもあるけど、
すごく大きなものを背負い込んでるようにも見えてたまに不安になる。

努力を努力と思わないからどんなときもブレずにいられるとは思うけど、たまには自分のことを褒めてもいいのに。

そう言ったってきっと君は、もっともっとって思うんでしょ？

………なら私が言うしかないじゃん。





『私は、蓮が頑張ってるの知ってるけどなぁ…』





私はずっと味方だよ、って意味も込めて。


ほんとずるい、なんて言うけど、私からしたらあなたのほうがずるいのに。


バカみたいに優しくて、努力家で、なにがあってもそばにいてくれる、そんな彼が私の大切な幼なじみ。








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君とだったら、温かいから。
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