第11話 ページ11
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非難するような目を向けるAに、こんのすけは視線を外して前を見据えた。そしてしばらくして「あくまで推測ですが」と前置きして語り始める。
「孤独が原因なのだと思います。養成学校の時は周りに仲間がいても、いざ審神者として世に出ると一人で戦わねばなりません。何十人もの刀剣男士の主として命令を下し、彼らの傷を癒し、そして、時には間違った命令によって起きてしまった現実を直視しなければなりません。その重圧と責任に耐えられず、何かに依存してしまう者が出てくるのだろうと、我々こんのすけの間では考えています」
己の欲を満たすことで、彼らはいっときの安寧を得る。それが愛情なのか、何かを手にすることなのか、それは分からない。大多数の審神者は上手くやっていけるが、裏にはついていけない者もいるのだ。
「孤独……」
それは決して他人事ではないだろう。もしかするとそこには、Aの未来も含まれているのかもしれないのだから。
「だからと言って、刀剣男士に危害を加えて良いかというと、そうではありません。
そうしてこんのすけは再度こちらに目を向けた。
「ですので、どんな些細なことでもかまいません。何かあればすぐに私に相談してください。二十四時間行動を共にすることは出来ませんが、橘様が呼べばいつ
Aはじんわりと胸の奥が暖かくなるのを感じた。ブラック企業に勤めていたときだって、こんな嬉しい言葉をかけてもらったことがあっただろうか。
「……うん、ありがとうこんのすけ。頼もしいよ」
この先何があってもきっとなんとかなる。
Aはそんな気がしていた。
「そういえば、三人目はどんな奴なんだ？」
しかしそう聞くと、こんのすけは険しい顔をしてポツリと呟いた。
「──連絡が取れません」
「そ、それって……」
嫌な予感が胸の内を通り過ぎる。
一筋の汗が、Aの頬を伝ったのだった。
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ファイ(プロフ) - さく茶さん» さく茶さまー！何故か全て通知が入っていなくて気づくのが遅くなりすみません。読んでいただきありがとうございます…！覚えていてくださる方がいてとても嬉しいです。あんなシーンこんなシーンアップデートして頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いいたします！ (7月22日 16時) (
レス) id: 277853dcfd (このIDを非表示/違反報告)
さく茶(プロフ) - この作品、ストーリーがあまりにも私の癖にぶっ刺さりすぎていて大好きだったのでまた読むことができてとても嬉しいです。お肉付けマシマシどんとこいですので、気長に待っております。応援してます！ (7月2日 19時) (レス) id: a42496714d (このIDを非表示/違反報告)
さく茶(プロフ) - 修正前に読ませていただいておりました。 たまたま新しい作品を漁っていたところ、こちらの強烈な序章を見てもしやと思ったのですが修正されていたとは…！ (7月2日 19時) (レス) @page10 id: a42496714d (このIDを非表示/違反報告)
汐羅(プロフ) - また待ってますね！1人で勝手にニヤニヤウフフしてます笑 (2018年8月27日 22時) (レス) id: caabfee640 (このIDを非表示/違反報告)
ファイ(プロフ) - 汐羅さん» 汐羅…？もしかしてフォロワーの汐羅さん！？3回以上も読み返してくれただなんてありがたやありがたや…(>人<)正直、もう誰も興味ないだろうなって思ってたからほんと嬉しいです！頑張ります！ (2017年12月5日 10時) (レス) id: 9102f485be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ファイ | 作成日時：2016年4月16日 19時
